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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界67 多国籍之八 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

いよいよ『Y2K』突入なんですが、2000年にリリースされたチャリティ盤@リレー・ヴォーカルは、過去ご紹介済の「VH1 Divas concert」や「Pavarotti & Friends」などのイベントものと、J-Friendsの「I WILL GET THERE」以外みつけてません(汗。ミレニアムっつーくらいだから何かまだありそーな気はしますが…。みつかったらまた順次ご紹介します。

てなわけで2001年。まずはこれ。

ZERO LANDMINE by N.M.L.(NO MORE LANDMINE)

TBS開局50周年、地雷根絶キャンペーンの一環として、坂本龍一氏が書き下ろした曲に元JAPANのデヴィッド・シルヴィアン (David Sylvian) が英語の歌詞をのせた楽曲。世界中で今だ人知れず無数に埋まっている地雷撤去を支援するためのお金集めチャリティソング。詳しくはWikiのこことかここ。主な参加メンバーは…

VOCALS
Kraftwerk ( "ZERO LANDMINE" sound logo)、Cindy Lauper、David (Batt) Sylvian、Jadranka (ヤドランカ)、 大貫妙子 (Taeko Oonuki)、桜井和寿 from Mr.Children (Kazutoshi Sakurai )、 佐野元春 (Motoharu Sano)、UA、CHARA、TERU fromGLAY、DREAMS COME TRUE(中村正人 (Masato Nakamura) 、 西川隆宏 (Takahiro Nishikawa)、 吉田美和 (Miwa Yoshida)

MUSICIANS
坂本龍一 Ryuichi Sakamoto (Keyboards, Piano)、細野晴臣 Haruomi Hosono (Bass)、高橋幸宏 Yukihiro Takahashi (Drums)、Steve Jansen (Drums)、Brian Eno (Keyboards)、Arto Lindsay (Guitar) 、SUGIZO (Guitar)、TAKURO from GLAY(Guitar)、DJ Krush (Scratch DJ)、山塚アイ from Boredoms (Eye Yamataka)

この他にも、ワールド・ミュージックっぽいサンプリングのヴォイスや、韓国、インド、モザンビーク他のミュージシャン、各国の合唱隊などなど…多数のシンガーが参加しています。ヤドランカって方は、サラエボ出身で日本で活躍されている女性シンガー・ソングライター。この方のことはぜんぜん知らないんですが(汗、なんかどっかで聞いた名前だなあ、と考えを巡らせたら、「のだめカンタービレ」のコミック18巻でテルミンを操ってた少女がヤドナントカっていったよーな…確認したらヤドヴィガでした(笑。いやそれだけの話です。バッキングは、YMOの揃い踏み+スティーヴ・ジャンセン@元ジャパン兄弟組。日本人シンガーでは、リアルタイムでずっと聴いてた、佐野元春氏とター坊こと大貫妙子嬢の参加がわたくし的には嬉しいっす。

そんな大作楽曲の動画は、You Tubeここで、2001年4月30日に放送されたTBSのスペシャル番組での教授の弾き振り指揮による約20分のヴァージョン、ここでは、日本人アーティスト中心の約5分のショート・ヴァージョンを見ることができます。

画像は12インチ・アナログ・シングルのジャケ表裏。5インチのCDシングルも出ています。オリコン週間シングル・チャート1位を2001年5月14日付から2週連続で獲得。レコードでは、A面にフル・ヴァージョン、Piano+Vocal version、Piano+Cello version、B面にShort version、Piano version、THE TRACK(カラオケ)の全6ヴァージョンを収録。CDも同じ。ジャケに載っている写真の物体は、世界各国に今でも埋まっているであろう、いろいろな「地雷」です。

数回前にご紹介した「ONE WORLD ONE VOICE by Various Artists」のコンセプトをコンパクトにまとめた感じの印象な楽曲ですな。歌詞カードというかインサートに、「地雷問題のある国」と「地雷生産国」っていう地図が載ってまして、北米にはぜんぜん地雷埋まってないくせに生産国としては露西亜、中朝韓、印度、中東などと肩を並べて君臨してます。なんだかね~。

このブログの大家さん、So-netさんがここ数日かけてブログのシステムを大幅にリニューアルされまして、書き方の流れに馴染んでなくて、新機能の使い方も今一わからんし…なので、本日はここまでとゆーことで…(笑。勉強し直してまいります。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界60 多国籍之七 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

そんな感じでぼちぼちとつづけてきたこの『チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界』も、とうとうと言うかやっとと言うか「Y2K」に突入なんですが、その前に、80年代、90年代で漏らしてしまったのないかなと再チェックしててみつけたのを数回に分けていくつか…

Y2K以降に、坂本龍一氏が主導なこの手のプロジェクトがあります。で、教授と言えば確か90年代にも何かやってたよなあ、と調査してみつけたのがこれ。

ONE WORLD ONE VOICE by Various Artists

1990年、環境保護チャリティの一環として企画されたこのプロジェクトは、元10CC、と言うよりも数々の名作PVを生んだ映像作家としての名声がポピュラーなケヴィン・ゴドレー(Kevin Godley)の総指揮のもと、ミスター熱帯雨林=スティングが作成したベーシック・トラックのテープを基礎にして、文字通り世界中のミュージシャンにアレンジ、録音してもらった素材をまとめあげて一つの大きなシンフォニーに仕上げるというもの。

全体のプロデューサーは英国プログレ畑バンド、キャメルの元ドラマー、アンディ・ワード(Andy Ward)。サウンド・プロデューサーに英国の売れっ子P、ルパート・ハイン(Rupert Hine)。2月末から4月末まで世界各国26か所のスタジオで参加したミュージシャンの数は292名。主な参加ミュージシャンでジャケ裏に載っているのが…

Afrika Bambaataa, Laurie Anderson, Avelha Guarda Da Portela, Bagamoya Players, Cedric, The Chieftains, Clannad, Johnny Clegg & Savuka, Cy Curnin, Terence Trent D'Arby, Dred, Marc Ducret, Peter Gabriel, Bob Geldof, Dave Gilmour, Egberto Gismonti, Kevin Godley, Eddie Grant, The Great Muungano Cultural Troupe, Richard Guilliano, The Gipsy Kings, Rupert Hine, Chrissie Hynde, Howard Jones, Salif Keita, The Kodo Drummers, Helen Labarriere, Leningrad Symphony Orchestra (Conductor Alexander Dimitriev, Orchestration Simon Jeffes), Ray Lema, Roger Ludvigsen, Maria McKee, Milton Nascimento, Native Land & Themba, New Frontier, New voices of freedom, Nu Sounds, Nusrat Fateh Ali Khan, Remmy Ongala & The Super Matimala Orchestra, Geoffrey Oryema, Hermeto Pascoal, Penguin Cafe Orchestra, Mari Boine Persen, Courtney Pine, Hossam Ramzy, Enrico Rava, Lou Reed, Robbie Robertson, Michael Rose & Junior, Ryuichi Sakamoto, Clara Sandroni, Shakespear's Sister, Steve Stevens, Dave Stewart and The Spiritual Cowboys, Sting, Joe Strummer, Steven Van Zandt, Suzanne Vega, Venice, Christopher Warren-Green, Adam Woods, Guo Yue

日本人は教授の他に、世界的に有名な佐渡発祥の和太鼓集団「鼓童」が参加。あと目をひいたのは、このチャリティ盤シリーズ既出のアーティスト多数の中で初登場と思われの、ペンギン・カフェ・オーケストラ、ザ・ジプシー・キングス、ミルトン・ナシメント、ロビー・ロバートソン、ジョー・ストラマー、スザンヌ・ヴェガ…

出来上がった作品は52分47秒にもわたる超大作。もはやリレー・ヴォーカルなんぞという範疇には収まりませんな。ケヴィンとルパートは「チェイン・テープ」方式と呼んでいるそうで、英国、米国はもちろん、アイルランド、エジプト、ウガンダ、ブラジル、日本、フランス、フィンランド、イタリア、マリ、南アフリカ、タンザニア、中国、パキスタン、ソヴィエトを録音テープ持って駆け回ったとか。世界中の街角にいた人々のコーラスもついでに録音してちりばめています。西洋的な音楽要素=クラシック、ジャズ、ロックetc…に加えて、リンガラ、サルサ、サンバ、レゲエetc……文字通りの「ワールド・ミュージック」なチャリティ盤@リレー・ヴォーカル楽曲です。1990年6月リリース。

このプロジェクト制作の模様は、当然ビデオ・カメラも回され、ドキュメント映像と、楽曲と同じ長さのPVがケヴィンの編集で作られ、当時世界各国でテレビ放映された後ビデオとLDでリリースされていましたが現在未DVD化。その動画の一部がYou Tubeのここここで見れます。

曲後半46分過ぎに"We will meet again~"って始まるきれいなセンテンスがあるんですが、その部分のイントロ(?)のギター・フレーズが、以前ご紹介した「Let It Be by FERRY AID」のイントロによく似ているのがとっても気になるのは…わたくしだけですね。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界55.5 番外編新年之御挨拶 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

遅ればせながら、2008年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ここ数日間、今まで書いてきた記事に貼った他サイトや動画へのリンク切れをチェックして、更新しときました。You Tube動画で消されてるの、けっこうあった。アフィリエイトとかは一切ありませんので安心してお踏みください(笑。

と、これだけで終るのもアレなんで、最近You Tube を彷徨ってってみつけた1990年代までで未紹介のリレー・ヴォーカル関係動画をいくつかご紹介しときます。

1991年のクロアチア独立紛争にともなって、クロアチアのミュージシャンたちが集まって結成されたいくつかのプロジェクトのリリース楽曲動画。

Moja Domovina by Hrvatski Band Aid
PVはここ。Hrvatski Band Aid ってのは英訳するとCroatian Band Aid。シングル盤リリース曲。タイトルは「My Homeland」という意味だそうな。英文Wiki より参加ミュージシャン…

Doris Dragović, Oliver Dragojević, Jasna Zlokić, Danijela Martinović, Sanja Doležal, Meri Cetinić, Dino Dvornik, Aki Rahimovski, Matko Jelavić, Emilija Kokić, Severina Vučković, Arsen Dedić, Zorica Kondža, Boris Novković, Jasmin Stavros, Ivo Amulić, Vlado Kalember, Krunoslav Slabinac, Ivo Robić, Gabi Novak, Tereza Kesovija, Tatiana Cameron (then known as "Tajči"), Josipa Lisac, Zvonko Špišić, Dragutin Mlinarec, Đuka Čaić, Zdravko Škender, Ivica Šerfezi, Ljupka Dimitrovska, Dalibor Brun, Milo Hrnić, Mišo Kovač, Davor Gobac, Stanko Šarić, Zdenka Vučković, Jura Stublić, Mladen Bodalec, and Ljiljana Nikolovska.

Kad Bi Svi by Croatian Music Aid
PVはここ。こちらは「Croatian Music Aid 」名義の別プロジェクトでクリスマス向けダンス・チューン。テレビ番組絡みっぽい。1991年?

Bedem ljubavi by Davor Tolja & Ri Band Aid
PVはここ。これもまた、別プロジェクトのクロアチア系と思われリレー・ヴォーカル楽曲。1991年?

クロアチアでは2004年にも大がかりなチャリティ・イヴェントがあったようですが、それはまた後ほど。

次に、すっかりスルーしてしまった1989年8月に旧ソ連のモスクワで行われたヘヴィメタの祭典「モスクワ・ミュージック・ピース・フェスティヴァル (Moscow Music Peace Festival)」での動画。このコンサートは「Make a Difference Foundation」というアンチ・ドラッグ、アンチ・アルコールを推進する団体の主催(笑。詳しくは英文Wiki のここで。下記動画は、シンガーがあまりチェンジしないので、リレー・ヴォーカルとは言いがたいですが、貴重なコラボということで。

Rock And Roll Medley by Gorky Park, The Scorpions etc
動画はここ
Rock And Roll by Mötley Crüe, Skid Row, Jason Bonham etc
動画はここ
フィナーレのジャム・セッション2連発。この手の音に免疫のない旧ソ連の人々には強烈だったでしょうねえ。この約2年後ソヴィエト連邦は解体します。

さて、画像を一枚貼りたいのですが、上記文章に該当するのは持ってないので、無関係にビートルズもの。今年はねずみ年とゆーことで、ビートルズ&ねずみ関連と言えば…これしか思い当たらない…1977年リリースのリンゴ・スターが主役を演じた子供向け歌物語レコード「Scouse the Mouse」。

2008年が平和な一年でありますように。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界39 愛蘭救済之弐 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1993年リリースのこれ。シングルCDのインナーの細かい文字を全部読んでも、何のためのチャリティか書いてなくて困ってたんですが、この曲を含むオムニバス・アルバムを見つけて、チャリティ先が判明しました。

Be Still by Peace Together

民族紛争がずーっとつづいてる北アイルランドの若者たちへの支援チャリティ・アルバムだそうです。1993年7月20日リリース。 で、アルバムの方のジャケは↓。一曲目とラストにこの楽曲が収録されています。

参加ミュージシャンは…

Vocals
Feargal Sharkey, Peter Gabriel, Sinead O'Connor, Nanci Griffith
Backing Vocals
Claudia Fontaine, Liam O'Maonlai
Bass
Jah Wobble
Drums
John Reynolds
Drum Programming
Andrew Paresi , Pete Davis
Acoustic Guitar
Nick Kelly
Electric Guitar
Clive Langer
Keyboards
Tim Dorney
Percussion
Luis Jardim
…他

ピーター・ガブリエル(ゲイブリエル?)とシンニード・オコーナー(シンネイド?、シニード?)は説明不要として、ナンシー・グリフィスは米女性SSWで、アイルランドでもかなり人気があるそうな。フィアガル・シャーキーは80年代中頃に北アイルランドから登場したポップ調なパンク・バンド、The Undertonesの元シンガー。曲を書いたニック・ケリーも北アイルランドのSSW。ベースのジャー・ウォブルはパブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd, PiL)の元ベーシスト。と、クセのありそうな面子が揃ってます。

で、出てきた音はYou Tubeのこれ

90年代前半のピタガブ周辺の音、と言ってしまうと身も蓋も無いすけど、今聞いても充分カッコいい。

この5インチ・シングルには、表題曲の他、THERAPY? によるスティングのカヴァー曲"Invisible Sun"と表題曲の別ミックス2テイクが収録されています。

チャリティ・アルバムの方では、ブラーがカヴァーするコステロの"Oliver's Army"の出だしのユルさがけっこう好き。

おまけで、レノン&マッカートニーの愛蘭楽曲。こここここれもついでに。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界37 伊太利亜歌劇之高音C之王 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1992年は、その後2003年まで計10回イタリアで催されることになる、オペラ界のスーパースター、ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)氏主催のオールスター・チャリティ・コンサート「Pavarotti & Friends」第一回めが開かれた年でもあります。

パヴァロッティと言えば、1990年サッカーのワールドカップ・イタリア大会決勝戦に合わせて、プラシド・ドミンゴ氏、ホセ・カレーラス氏とともに「三大テノール」コンサートを開き、そのライブ盤がCD、ビデオ、LDで発売されて販売数1100万枚を突破、ロック/ポップ系のビッグ・タイトルをしのぐ売上げが大きく話題になりました。その後の1994年米国ロスアンジェルス、1998年フランス、2002日本・韓国でのワールドカップの際にも「三大テノール」公演が開かれています。

そんなパヴァロッティが、親しいロック/ポップ系ミュージシャンを誘ってチャリティ・コンサートを企画、最初に開催されたのが1992年9月でした。翌93年には「ウォー・チャイルド(War Child)」という、戦時下の子供たちの救済を目的とした国際的慈善団体を設立し、紛争、戦争の絶えない世界中の子供たちを救済、支援するためのチャリティ・コンサートは2003年までつづけられました。

このプロジェクトの見所は、パヴァロッティとロックやポピュラー系の有名ミュージシャンとのオペラ曲やヒット曲のコラボ。今回は、主な参加ミュージシャンと、10回のコンサートで披露された意外な組合せやリレー・ヴォーカルもの楽曲を You Tube動画を交えて一気にご紹介したいと思います。長くなりそうですが「芸術の秋」とゆーことで。なお、10回すべての公演が少なくともイタリアではテレビ放映されていて、2000年までの7公演分はCDとDVDで正規リリースされています。

1992 Pavarotti & Friends

Brian May, Sting, Zucchero, Michael Kamen, Neville Brothers, Suzanne Vega, Mike Oldfield, Bob Geldorf, Patricia Kaas, Lucio Dalla 他

ズッケロはイタリアの、パトリシア・カースはフランスの国民的シンガー。ルーチョ・ダッラもイタリアの人気シンガー。

La Donna e` Mobile
ヴェルディ作オペラ「リゴレット」第3幕より「女心の歌」。パヴァロッティ、スティング、ズッケロ、ルーチョ・ダッラによるリレー。後ろにブライアン・メイもいるけどほぼ歌いません(笑。

1994 Pavarotti & Friends 2

Andrea Bocelli (イタリア男性シンガー), Michael Kamen, Bryan Adams, Giorgia (イタリア女性シンガー), Nancy Gustafson(米オペラ・ソプラノ歌手) 他

All for Love
チャーリー・シーン、キーファー・サザーランドらの主演で93年に公開された映画「三銃士」のテーマ曲。オリジナルはブライアン・アダムス、ロッド・スチュアート、スティングという似たような声3人の豪華リレー・ヴォーカル(もちろんチャリティ盤ではない)でした。ここではブライアン・アダムスを中心に出演シンガー全員のコラボで。

1995 Pavarotti & Friends Together for the Children of Bosnia

Bono, The Edge, Meat Loaf., Michael Kamen, Zucchero, Nenad Bach, Simon Le Bon, Marco Armiliato, Brian Eno, Michael Bolton, The Chieftans 他

ボスニアでの紛争に巻き込まれた子供たちへのチャリティ。前回ご紹介の Nenad Bach氏も参加してます。

Miss Sarajevo
U2のレパートリーでボスニア紛争のことを歌った「ミス・サラエボ」をパバロッティ、ボノとエッジにブライアン・イーノという沁みる面子で。
Nessun Dorma
プッチーニ作オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。コンサートのフィナーレで全員集合大合唱。

1996 Pavarotti & Friends for War Child

前回までは9月開催だったのがこの年から6月になりました。日本盤サブタイトルは「フォー・ウォー・チャイルド 〜戦争で傷ついた子どもたちへ〜」。

Eric Clapton, Joan Osborne, Elton John, Liza Minnelli, Zucchero, Sheryl Crow, Al Di Meola (guitar), John McLaughlin (guitar) Paco de Lucia (guitar) 他

New York, New York
ライザ・ミネリとの「ニューヨーク・ニューヨーク」。パヴァロッテイさんニコニコしてすげえ楽しそう。
Mediterranean Sundance
アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアの早弾き三人組によるディメオラのレパートリー「地中海の踊り」。全員超速い(笑。

1998 Pavarotti & Friends for the children of Liberia

アフリカ大陸西部に位置するリベリア共和国は、1989年から内戦が勃発。1996年に停戦発効。ちょうどこ時期は停戦後の混乱期で食料や難民問題などが山積の状態でした。西アフリカ最悪の紛争地域と呼ばれるリベリアはこの後2003年に再び内戦に突入しました。

Spice Girls, The Corrs, Stevie Wonder, Jon Bon Jovi, Celine Dion, Vanessa Williams, Natalie Cole, Zucchero 他

Viva Forever
わたくしの大好きなスパイス・ガールズ(祝再結成)とパバロッティのコラボ「ビバ・フォーエヴァー」。歌唱力の差が…(笑。
My Heart Will Go On
セリーヌ・ディオンが歌う映画「タイタニック」からの大ヒット・ナンバー。あの有名な笛のフレーズをザ・コアーズのアンドレアが吹いてます。パバロッティさんはお休み。
Peace Wanted Just To Be Free
スティーヴィー・ワンダーの書き下ろし曲?パヴァロッティとのデュオ。沁みます。なお、この年のバッキング・ミュージシャンはドラムがスティーヴ・ガッド、ベースはピノ・パラディノです。

1999 Pavarotti & Friends for the children of Guatemala and Kosovo

中米に位置するグアテマラ共和国も1800年代初頭の独立以来、頻繁に内紛・内戦のつづいている国。1950年台中頃から始まった親米政権対反政府派の対立・内粉は、約40年にわたり、のべ25万人とも言われる犠牲者の末、1996年末に平和条約が結ばれて一応落ち着きました。国の再開発を始める重要な時期ということで今回の支援先に決定されたそうな。1998年にはハリケーンによる被害もありました。

コソボは、バルカン半島中部に位置するセルビア共和国の自治州。クロアチア紛争、ボスニア紛争が一応落ち着いた1998年3月、今度はセルビア人とコソボに住む住人の90%を占めるアルバニア人との対立=「コソボ紛争」が勃発。コンサート開催2ヶ月前に起こったこの緊急事態で、急遽コソボも救援先に追加され、CD他の収益金は、グアテマラの復興とコソボ救済の為に半分に分けて使われたとのこと。

Mariah Carey, Boyzone, Ricki Martin, Gloria Estefan, B.B. King, Lionel Richie, Zucchero, Alex Britti (イタリア男性シンガー), Laura Pausini(イタリア女性シンガー), Joe Cocker 他

You Are So Beautiful
パヴァロッティとジョー・コッカーのデュオ。歌い方がなんとも対称的なおふたり。パヴァロッティさん、なんか困った顔してない?(笑。ビリー・プレストン作の名曲「ユー・アー・ソー・ビューティフル」。
We Are The World
出ましたリレー・ヴォーカルの定番。 ライオネル・リッチーの先導で出演歌手全員のリレー&大合唱。やっぱり一際目立つのはパヴァロッティの歌声。あとマライア・キャリーお得意の七色のフェイク。リッキー・マーティン、イタリアでもギャルに大人気。バック・コーラスはグアテマラの少年少女コーラス隊のみなさんです。

2000 Pavarotti & Friends for Cambodia and Tibet

貧困つづくカンボジア王国と、中国が独立を阻止しつづけているチベット(民族)の子供たち救済のためのチャリティ・コンサート。

Aqua(デンマークのダンス・ポップ・バンド), Eurythmics, George Michael, Tracy Chapman, Zucchero, Enrique Iglesias 他

Funiculi`, Funicula`
イタリアのパヴァロッティ、デンマーク(スカンジナビア)のアクア、それにカンボジア・アンド・チベット少年少女合唱団という高い山つながりのみなさんが歌う「フニクリ・フニクラ」。ちなみにアクアはこの曲で日本でも有名、かな?
All You Need Is Love
フィナーレは全員集合「愛こそはすべて」。アニー・レノックスからのリレー・ヴォーカル〜大合唱。バックのオーケストラがけっこう細かいとこまでオリジナルのオケをコピーしていて感心(笑。

2001 Pavarotti & Friends for Afghanistan

5月に開催。1990年代中ずっと内戦状態だったアフガニスタンの子供たちへの支援チャリティ。このコンサートの約4ヶ月後に911、そして10月7日から連合軍による空爆が始まり、支援虚しく最悪の状況に…

Anastacia, George Benson, Bond (band), Celia Cruz, Ian Gillan, Roger Glover, Tom Jones, Jon Lord, Fiorella Mannoia, Steve Morse, Ian Paice, Barry White 他

Nessun Dorma
ディープ・パープル(第何期?)とパヴァロッティによる「誰も寝てはならぬ」。と言ってもイアン・ギランしか仕事してないな(笑。
Delilah
パヴァロッティとトム・ジョーンズによる「デライラ」。この組合せは似た者同士(笑。かなり濃厚です。ただしこの動画、エンコードが下手なのか元テープが悪いのか音がよれてます。きれいなお姉さんたちのストリングス・カルテットボンド(わたくしファンです)とパヴァロッティのコラボ動画も探したけどみつからんかった(涙。

2001年公演は限定版でCDリリースされてたようですが、現在はとっくに品切れ廃盤。再版予定なし。

2002 Pavarotti & Friends 2002 for Angola

5月に開催。この年の4月、27年間に及ぶ内戦に終止符を打ったアンゴラ共和国の子供たち支援のためのチャリティ。

Andrea Bocelli, James Brown, Grace Jones, Gino Paoli, Lou Reed, Sting, Zucchero, Emanuela Cartesi, Stefano de Maco, Lolla Froncia, Veris Giannelli, Curtis King, Vaneese Thomas 他

Perfect Day
ルー・リードの名曲「パーフェクト・デイ」をパヴァロッティとデュオ。これまた歌唱法が対称的なおふたり、でも沁みるから不思議。動画タイトルの2001は間違い。
It’s A Man's Man's World
これぞ夢の競演!キング・オブ・ハイC 対 ゴッドファーザー・オブ・ソウル、ファンクの帝王、ミスター・ダイナマイト…。歌うは1965年のヒット曲「マンズ・マンズ・ワールド」。これだけアクの強い人とやってもパバロッティさん、ちゃんとからんでって形にしちゃうから凄いわ。

2003 Pavarotti & Friends 2003 SOS Iraq

5月開催。このイベント10回記念公演にしてこのシリーズ最終公演。支援先がイラクなのは説明不要、だよね?

Bono, Eric Clapton, Laura Pausini, Queen, Andrea Bocelli, Lionel Richie, Ricky Martin, Deep Purple, Zuccero, Liza Minnelli 他。

Too Much Love Will Kill You
クイーンのブライアンとロジャーにパヴァロッティというコラボ。歌詞が歌詞だけに沁みます。
Holy Mother
クラプトンが、1986年に自殺してしまったザ・バンドのリチャード・マニュエルに捧げて書いた楽曲「ホーリー・マザー」をパヴァロッティとのデュオで。沁みます。
Miserere
この項最後のご紹介曲は、「神よ、わたしを憐れんでください(Miserere mei,Deus,)」という歌詞から始まるヴェルディ作オペラ「トロヴァトーレ」第4幕より「ミゼレレ」。パヴァロッティとボノ、ピアノにズッケロという布陣でどうぞ。

2003年公演のライヴ盤はCDとDVDは2004年4月にリリース予定と正式にアナウンスがあったのですが、なぜか発売中止、そのまま現在までお蔵入りとなっています。

と、今回はずいぶん長くなってしまいました。疲れた…やっぱ2回に分けりゃよかった(笑。ま、それはそれとして、世界中の戦時下の子供たちのために、こんなに豪華な仲間を集めて永年にわたりチャリティ・コンサートを開催しつづけたパヴァロッティ氏には、本当に頭が下がります…

ルチアーノ・パヴァロッティ氏はその後、2004年3月、69歳でオペラ上演からは引退。世界中を巡る引退コンサート・ツアーを東京から開始。2006年のトリノ・オリンピック開会式での「誰も寝てはならぬ」が最後のステージとなりました。その年に膵臓がんが見つかり手術も受けたのですが、今年2007年9月6日、モデナの自宅にて腎不全によって71歳で逝去されました。

…Rest in Peace, Maestro Pavarotti…


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界36 多国籍之六 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1990年から始まった旧ユーゴスラヴィアに於けるクロアチアの分離独立紛争。ユーゴスラヴィアは解体され、92年にはボスニア・ヘルツェゴビナが独立を宣言、セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人(ムスリム人)の対立が激化。いわゆる「クロアチア紛争」「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」は95年までつづきます。

クロアチア系のアメリカ人ミュージシャン、Nenad Bach氏の呼びかけにより、クロアチア、ボスニア、ヘルツェゴビナの紛争犠牲者に対する援助のためのプロジェクト楽曲として1992年にリリースされたのがこれ。

CAN WE GO HIGHER? A Song For The VIctims Of War by Nenad Bach

Nenad Bach という人を全く知らないのでネット検索したら オフィシャル・ページがありました。かなり音楽界に顔が広い人みたいでそこそこご活躍のご様子。やたら有名ミュージシャンとの競演キャリアを強調してる点が、そこはかとなく胡散臭い感じも無きにしも非ずですが…(笑。

参加メンバーは…

VOCALS
Martin Sheen, Michael York, Rick Danko, Peter Holsapple, Michael Penn, John Malkovich, Indigo Girls, Richie Havens, Ellen Burstyn, Nenad Bach

MUSICIANS
Graham Maby (Bass), Gary Burke (Drums), Mick Hanson (E-Guitar), Garth Hudson (Accordion), Johnny Farina (Steel Guitar), Jimmy Weider (A-Guitar), Patrick Warren( Chamberlain), Michael Penn (A-Guitar), Nenad Bach (Keyboards, Harmonica)

Backup Vocals
Denise Du Main, Bervelry Hargrove, Sherly McCallum, Peter Holsapple, Richie Havens, Nenad Bach

俳優のマーティン・シーン、マイケル・ヨーク、ジョン・マルコヴィッチ、エレン・バースティン(「ハリーとトント」っていう映画大好きです)といった面々が朗読する、1800年代の伝説のネイティブ・アメリカン、チーフ・シアトルの遺した言葉やジョン・レノンの「イマジン」の歌詞等それ系の「ピース・メッセージ」を楽曲の前後に置き、Nenad Bach氏を中心に、ザ・バンドのリック・ダンコ、 R.E.M.のサポート・メンバーだったこともあるピーター・ホルスアップル、グラミー賞ノミネート常連の女性デュオ=インディゴ・ガールズ、1969年ウッドストックの幕開けアーティスト=リッチー・ヘブンスらのリレーによって歌われています。

PVはYou Tubeのここ。この動画は、Nenad Bach氏本人が制作した47分にも及ぶプレス用プロモーションビデオの一部で、You Tubeに本人がアップしたもの。3:43くらいからこの楽曲のPVが始まります。リック・ダンコとガース・ハドソンの2ショットがいいすね。

5インチCDには、6:23秒のヴァージョンと "Almost There"という Nenad Bach氏のソロ曲、そして3:59の Radio Edit が収録されています。

今までの中で一番地味なプロジェクトかな?日本ではまったく話題になってないと思ふ。当時たまたま見かけて買っといたんですが、このシリーズを書いていなかったら、自分でも持っていることさえ忘れていた一枚です(笑。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界33 小野洋子 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1991年1月4日にレニー・クラヴィッツのプロデュースによりレコーディングされ1月15日に米国でリリースされました。歌詞を書き足したのはショーン。湾岸戦争に向かいつつある米国に対しての反戦メッセージ(すんません。1991年は紹介順とリリースの時間軸が逆行してますね)。ただしチャリティ先の明記は無し。

GIVE PEACE A CHANCE by Peace Choir

この楽曲は、いつか何かのチャリティ盤で演るだろう、と思っていましたが、まさに一番いいタイミングでのリリースではあります。参加ミュージシャンも錚々たる顔ぶれ…

Amina, Adam Ant, Sebastian Bach, Bros, Felix Cavaliere, Terence Trent D'Arby, Flea, John Frusciante, Peter Gabriel, Kadeem Hardison, Ofra Haza, Joe Higgs, Bruce Hornsby, Lee Jaffe, Al Jarreau, Jazzie B, Davey Johnstone, Lenny Kravitz, Cyndi Lauper, Sean Ono Lennon, Little Richard, LL Cool J, MC Hammer, Michael McDonald, Duff McKagan, Alannah Myles, New Voices of Freedom, Randy Newman, Tom Petty, Iggy Pop, Q-Tip, Bonnie Raitt, Run, Dave Stewart, Teena Marie, Little Steven Van Zandt, Don Was, Wendy & Lisa, Ahmet Zappa, Dweezil Zappa, Moon Unit Zappa and Yoko Ono

ピタガブ、リトル・スティーヴン、ボニー・レイットといったチャリティ盤お馴染み組に加えて、レニクラを筆頭にブルース・ホーンズビー、アル・ジャロウ、フェリックス・キャヴァリエ、トム・ペティ、イギー・ポップ、ウェンディ&リサといった、わたくしが当時好きだった人たち参加してて、なかなか魅力的な面子。

画像は米ヴァージン盤の5インチCD・シングル。一曲のみの収録。日本では3インチ・シングルCDがリリース、その他各国で7インチ・アナログも出ていたみたい。両面とも同じ録音が収録されているそうな。PVは、You Tubeの ここ

ここからは、超わたくし的な見解でもしも不快に思われる方々がおられたらごめんなさいなんだけど、小野洋子という人を、90年代頃から、やっぱりどーしても受け入れられなくなってます。ジョンとの思い出話や古いアーカイヴを公開してくれるのはウェルカムなんですが、いちいちジョンの昔の言動を引き合いに出して自分の思想(芸術家としての表現?)にリンケージさせるのは止めて欲しい。同じ考えの人、みーつけた(笑。

ビーヲタな自分としては「愛と平和(だけ)のジョン・レノン(とヨーコ・オノ)」といういつからか広く定着してしまったイメージがすごく居心地悪い。一生涯世界平和ばかり考えてる人間なんていません。ミス・ユニバースのお姉さんが一年間考えるくらいです。そのイメージの根源となるエピソードを喧伝しつつ、「ジョンだったらこうするだろう」「ジョンがあの時こう言ってたのを表現しました」って自分の活動にからめて発言を繰り返しているこの未亡人もなんだかなー…と。

今年の命日に日本でも公開される映画「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」。ヨーコと出会いLove&Peaceに夢中だった頃のジョン。その影響力を恐れて監視、盗聴、言いがかりによる国外退去命令などのイヤガラセを続けたベトナム戦争真っ只中の米国・ニクソン政権、という構図。脅えながらもニューヨークを愛し、永住権を求めて5年間戦ったジョン。結局ニクソンはウォーターゲート事件で失墜。待望の子供を授かり、晴れて米国永住権も得て隠遁生活に入ったジョンが、疲弊した心身を癒してやっと音楽活動を再開した直後に米国の病巣の一つである銃によって射殺される。「愛と平和のジョン・レノン」。確かにすごくわかりやすい「ヒーロー=シンボル」像ではありますが、ジョン・レノンはそれだけじゃないぞ、と。親分肌の見栄っ張りでイヤな奴にも平気でなったりするけど、ロックンロール歌わせるとすごい奴だったんだぞ、と。臆病で自分が傷つきたくないがゆえの内省的なバラードだから心に染みるんだぞ、と。世界平和っつーより半径10メートルくらいの普通な生活の平和を誰よりも望んでたんだぞ、と…

わたくしがヨーコさんのジョンの「使い方」に疑問を持った最初の音源は下画像の「Happy Birthday, John」と題されたミニアルバムに収められた「LOVE '90」という楽曲でした。1990年5月5日、ジョンの没後10年というくくりも記念して大々的に開かれた" Greening of the World"=GOW"というコンサート(有名ミュージシャンたちがジョン楽曲をカヴァーするというコンセプト。この"GIVE PEACE A CHANCE "参加のミュージシャンも多数参加)からの流れで、90年暮れ、日本のみでリリースされたミニアルバムです。GOWとは、(以下ライナーより抜粋)『ジョンの遺志であるLOVE&PEACEの魂(地球を愛し、永遠の平和を求める心)を世界に伝えていくこと、を目的にジョンとヨーコが設立したチャリティ基金、スピリッツ・ファンデーションの管理の元、ジョン・レノン・スカラシップとして環境問題や青少年育成に関わる研究機関、大学等への応援に役立てる』そうな…

佐野元春氏の「Asian Flowers」(名曲)や細野晴臣氏参加でショーンが歌う「Dear Prudence」などはぜんぜんおっけーなんすが、ヨーコさん名義でダンサブルにリメイクされた「LOVE '90」(ご丁寧に3テイクも入ってる)はひどかった(笑。当時の流行にのっただけのアレンジが楽曲の良さをぶち壊していて、この人音楽的なセンスないなと思った。ジョンといた頃からの「前衛的」なのも含めてヨーコさんのアルバム全部聞いてますし好きな曲もいくつかあるですが、これ聞いた時の「失笑感」は忘れられません(笑。なワケでこれ以降のヨーコさんのアルバムはあんま聞きたくない(でも一応買ってはいる(笑))。

この"GIVE PEACE A CHANCE”は、タイミング的にも、また参加ミュージシャンの面子・姿勢も充分ロック的で「良い」とは思うんですがヨーコさん主導ってとこで、どーも素直に評価できないわたくしです(笑。すんません。

この楽曲のカヴァーとしては、なんと言ってもこれがサイコー。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界29 流浪之哈里森、迪倫、他兄弟 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

このユニットをリレー・ヴォーカルと定義していいのか?と迷いましたが、わたくしの大好きな人たちでもありますので…

NOBODY'S CHILD by Traveling Wilburys

1988年から活動を開始した謎の大物ウイルベリー兄弟(親戚)ユニット。メンバーの一人が急死して、ユニット分解か、と言われていた矢先にリリースされたチャリティCDシングルです。このユニットのリーダー格メンバーの奥方が企画したチャリティで、第二次大戦後、ルーマニアで永らく続いていたニコラエ・チャウシェスクによる共産党独裁政権を1989年、後に「ルーマニア革命」と呼ばれることになる、武力によって反体制派勢力が独裁政権を打倒した民主化革命=内戦の余波で、孤児となってしまった子供たちを救うためのお金集め、に協力した録音です。1990年6月リリース。

と、まどろっこしく書いてきましたが、「トラベリング・ウィルベリーズ (Traveling Wilburys)」とは、1988年に Nelson Wilbury (George Harrison), Otis Wilbury (Jeff Lynne), Lefty Wilbury (Roy Orbison), Charlie T. Wilbury Jr. (Tom Petty ), Lucky Wilbury (Bob Dylan )という全員歌える大物5人が、実名を伏せて集まったユニット(プロモビデオとかガンガン流れていたので実は誰か、はモロバレでしたけど(笑))。この年にアルバムをリリースして大いに話題になりました。しかしながら、1988年12月6日、ロイ・オービソンが心臓発作のため急死。その後いろいろあって1990年6月に突如復活、リリースされたのがこの楽曲でした。

メンバーは、Spike Wilbury (George Harrison), Clayton Wilbury (Jeff Lynne), Muddy Wilbury (Tom Petty ), Boo Wilbury (Bob Dylan ) って全員ファースト・ネーム違ってるし(笑。で、チャリティ言いだしっぺはジョージの妻、オリヴィアさんです。

楽曲、"NOBODY'S CHILD"は、カナダ生まれで1940年台から活躍して数々のヒットをとばし(エルヴィスの代表曲もちらほら)1999年に亡くなったC&WのSSW、ハンク・スノウ (Hank Snow) の1949年作品のカヴァー。1961年、リンゴ加入前、メジャー・デビュー前に、トニー・シェリダンのバック・バンドとして起用されたビートルズが、旧西ドイツで「マイ・ボニー」やらを録音した時にもチョイスされ、ジョージのギターも含めてレコーディングされた音源が今でも正規盤で聞くことができる楽曲でもあります。両親のぬくもりを知らない所謂「みなしご」のお話の楽曲。

TWのPVはないようなので、1969年に英国女性シンガー、カレン・ヤング (Karen Young )でヒットしたヴァージョン、と、4人になったウイルベリーズのヒット曲「シーズ・マイ・ベイビー (She's My Baby) 」のプロモを置いときます。ドラムはジム・ケルトナーですな。

画像は西独盤の5インチCD表裏。カップリングは、Dave Stewart名義のインスト曲「Lumiere」と、Ringo Starr And His All StarBand の演奏で1989年9月4日カリフォルニア公演で録音された「With A Little Help From My Friends」。英国盤では5インチCDの他、アナログ12インチも出ていました。日本では3インチ・シングルCD(ワーナーWPDP-6241)が「Lumiere」とのカップリングで出ました。これがみつからないんだよね~(笑。

この年の11月に「Romanian Angel Appeal」という、この主旨で有名ミュージシャンのレア・トラックスを集めたチャリティ・オムニバス・アルバムにもこの楽曲は収録されています。今年やっとウィルベリーズの各音源が正式にリイッシューされました。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界25 多国籍之鋼鉄之弐 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1989年のチャリティ盤、もう一つのキーワードは「アルメニア」。1988年12月7日、黒海とカスピ海の間にある国、アルメニア共和国北西部で発生したマグニチュード6.8の地震。死者約2万5000人。40万人を超える人が家を失ったらしいっす。この災害の犠牲者たちのために立ち上がったのが往年のハード・ロック・ミュージシャンたちでした。1989年7月の録音。

SMOKE ON THE WATER by ROCK AID ARMENIA

画像は5インチCDシングル・ジャケ英国盤の裏表。楽曲はもちろん、ディープ・パープルのアレ。「湖~上の煙~火の粉がパチパチ」デス。参加ミュージシャンは…

Ritchie Blackmore, David Gilmour, Tony Iommi, Alex Lifeson, Brian May, Bryan Adams, Bruce Dickinson, Ian Gillan, Paul Rodgers, Chris Squire, Keith Emerson, Geoff Downes, Roger Taylor, Geoff Beauchamp

スペシャルサンクスとして

John Paul Jones, Jimmy Page, Anne&Nancy Wilson, Robbin Zander, Jeff Beck, Jon Lord, Ian Anderson, Neil Peart

あえてカタカナで書かせてもらいますが、ディープ・パープル、ピンク・フロイド、ブラック・サバス、ラッシュ、クイーン、アイアン・メイデン、フリー、イエス、エマーソン・レイク&パーマー、エイス・ワンダーの主要な人たちが一同に会した録音です。

STARS by Hear'n Aid より燃えますね。わたくし的には(笑。

出来上がった楽曲はYou Tubeのここ。想定内。PV見ると、全員余裕かましてて全然チャリティっぽくないのがいいっす。ジャム・セッション好きなんだろーね、おぢさんみんな。

このCDシングルには (Radio Mix) と( EXTENDED MIX)、そして Black Sabath の1970年レコーディングの名曲 "PARANOID" スタジオ・ヴァージョンが納められています。収益はアルメニア基金へ寄付。翌90年には、 「The Earthquake Album」という、 この曲を核として、Genesis, Whitesnake, Asia, Starship, Foreigner, Mike And The Mechanics, Bon Jovi, Gary Moore, Led Zeppelin らの楽曲を集めた対アルメニア・地震チャリティ・オムニバス・アルバムとビデオがリリースされているんで、そっちの方が入手しやすいかと思ふ。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界24 多国籍之伍 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

つづけてもう一枚、1989年11月リリースの環境保護チャリティ7インチ盤です。

Yes We Can by Artists United For Nature

現物未入手のため、画像は拾い物の7インチ表側。ちょうど同時期にベルリンの壁が崩壊し、東西統一へ向かうことになるドイツのスタッフが主導したプロジェクトのようで、ドイツのVirginから、
7インチ(Yes We Can (3:57) c/w Yes We Can (Nature Sound) (3:50) )
12インチ (A1. Yes We Can (Extended Version) (5:25) /A2. Yes We Can (Instrumental) (3:57) /B1. Yes We Can (Single Version) (3:57) /B2.Nature Sounds (3:50) のアナログと、5インチのシングルCD (収録曲は12インチと同じ)がリリースされています。

シングル・ヴァージョンは、後の1992年に英米でリリースされた熱帯雨林保護チャリティ・オムニバスCD 「EARTHRISE-THE RAINFOREST ALUBUM」で聞くことができます。

曲を書いたのは、ドイツのミュージシャンで1986年の大ヒット映画「トップ・ガン」の音楽プロデューサーとして有名な Harold Faltermeyer氏 (参考までに"Top Gun Anthem")と70年代中期に「Manfred Mann's Earth Band」、その後もソロとして活躍していたChris Thompson氏。

参加ミュージシャンは…

Ian Anderson, Joe Cocker, Carol Decker, Harold Faltermeyer, Herbie Hancock, Tommy Johnson, Chaka Khan, Stevie Lange, Sandra, Brian May, Michael McDonald, Richard Page, Maggie Reilly, Jennifer Rush, Chris Thompson, Stefan Zauner

渋い…つーか不思議な面子ですねえ。ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンがいると思うとドゥービーのマイケル・マクドナルド。ハービー・ハンコックにブライアン・メイ。で、ジョー・コッカーとチャカ・カーン…サンドラって人はドイツの国民的女性シンガーだそうで、 Stefan Zaunerて人もドイツのバンドのシンガー。

で楽曲はYou Tubeのここ。ま、定石通りの出来です。

1989年、「熱帯雨林」と言われると真っ先に思い出されたスティングが当時、前回と今回ご紹介したチャリティ・レコーディング・プロジェクトのどちらにも参加してないのが今考えると不思議。で、調べてみるとこの年初頭からスティングは、熱帯雨林ネイティヴのカヤポ族、リーダー・ラオーニ氏らとともに「SAVE THE RAINFOREST ワールドツアー」 で世界15カ国を巡るツアーをしてて、半年間で100万ドル以上の寄付金を集めたらしいす。寄付金のファンド先のレインフォレスト・インターナショナルもスティング中心で設立した財団でした。それどこじゃないほどのめりこんでいたご様子。それはそれでいいことですよね。きっと。

直接関係ないんすが、1989年後半、久しぶりにワールドツアーを始めた我らがポール・マッカートニー氏も、翌90年3月、ソロとしての初来日公演の際、折に触れこうおっしゃっております。「チキュウヲマモロウ!」


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