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Ring 'O Records 05 Graham Bonnet 04 [リング・オー・レコード]

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三週間遅れたカール・グロスマン氏のシングル・リリース一週間後、77年11月4日にはグラハム・ボネット氏3枚目のシングル盤をリリース。リング・オーにしては活発な新作連続リリースです。

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Goodnight and Goodmorning c/w Wino Song by GRAHAM BONNET (2017 110)

レコード番号が一つ跳んでいるのにお気づきの方もおられると思いますが、2017 109 は欠番となっています。この番号は本来「Dirk & Stig」というユニット名義の「Ging Gang Goolie」という楽曲のシングルの為に充てがわれていた番号でしたが発売中止となり、翌年8月にEMIからリリースされることになります。更に「Stormer」というグループの「High Class Living」というシングルを11月5日に出すというアナウンスもあったのですが、これも中止となり「Stormer」のデビューも翌年に持ち越されます。

おそらくリング・オーは、10月~11月に怒涛の連続新作シングル・ラッシュで話題を呼ぼうと企んでいたのかも知れませんが、生来の杜撰な計画性ゆえか中途半端な三連発で終わりました。

「Ging Gang Goolie」もリング・オー関連と言えるリリースですので、この先、該当の項にたどり着いた際にあらためて詳しくご紹介します。

アルバム「スーパー・ニヒリズム」から三枚目のカットとなるこの曲は、コレクターにとってレア感あるシングル・エディット。と言ってもフェードアウトが早くなっただけ。アルバム・ヴァージョン5分31秒、シングル・エディット3分15秒で、曲後半の「あ、なんか気持ち良くてノッてきちゃった」的ストリングスシンセ中心なバンドのアドリブパート前でフェードアウトしたエディット・ヴァージョンです。

A面の楽曲は、77年当時だと全米1位ヒット「リッチ・ガール(Rich Girl)」で注目を浴びていたホール&オーツ(Daryl Hall & John Oates)の72年リリースなデビューアルバム「ホール・オーツ(Whole Oats)」収録曲のカバーで、作詞/作曲もホール氏オーツ氏と本家のクレジットには載っていない謎の人物=Howard Norman氏。本家は幾分カントリー寄りなアレンジでしたが、ボネット氏のはストリングス≒シンセを効果的に配してよりフィリーソウル・テイストに料理したアレンジとなっています。
B面はアルバム唯一のボネット氏作な描き下ろし曲で、当時の王道なロックサウンド。豪州では一枚前の「Danny」のB面として一足早くカットされていました。

このカップリングでは英国以外、オランダとニュージーランドのマーキュリーからリリース(6001 110)されています…

のはずだったのですが、このリング・オー・シリーズの再始動にあたり、あらためてネット情報をチェックし直していたら、Discogsでみつけてしまいました。米国マーキュリー盤のこれを。

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画像を載せてくださっていた方が出品までされていたので、速攻ポチりました。6ドルで入手したのはわたくしです。各国盤シングルリリースに詳しい他のデータベースサイトでも「Mercury 73960」は欠番だったり、タイトルとアーティスト名は出ているものの[not issued]だったりしたので、すっかり納得し切っていたところでの現物入手が嬉しい、後期リング・オー音源初の米国リリースです。当時、人気上り坂なホール&オーツ楽曲カバーということで米国マーキュリーも、ひょっとしたら…と思ったのかしらん。

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レーベルのタイム表記が3:06となっていますが、聞いてみると英国盤よりフェードアウト後半が唐突に消える感じで、確かに短かくなっています。

ということでボネット氏リリース最初のご紹介で書いた「この後のリング・オー・アーティストはシングル、LP合わせ一枚も米国ではリリースされませんでした」という記述は、謹んでお詫びと訂正をさせていただきます。

さて、前述のように「Wino Song」は豪州でシングル盤としてリリース済みであったためか、このカップリングでの豪州でのリリースは無かったのですが、その代わりなのでしょう、豪州独自のカップリングがマーキュリーから出ています。

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Rock Island Line c/w Soul Seeker by GRAHAM BONNET (6001 111)
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英国では「Danny」のカップリング曲だった「Rock Island Line」をA面に、他国ではシングルカットされていないアルバム収録曲「Soul Seeker」をB面にしてのリリースでした。まるPが1978となっているので、78年になってからのリリースのようです。

ここでボネット氏の豪州マーキュリーでのリリースを整理しておくと、一枚目「It's All Over Now Baby Blue c/w Heroes on my Picture Wall(6001 108)」、二枚目「Danny c/w Wino Song (6001 109)」、そして三枚目「Rock Island Line c/w Soul Seeker (6001 111)」となります。おや?また番号がひとつ跳んでいる…と思った方、これも前述した、リング・オーと同じカップリングでのオセアニア市場ニュージーランドでのリリースが「Goodnight and Goodmorning c/w Wino Song (6001 110)」となります。

これまでリング・オーでのボネット氏リリースがそこそこ好セールスを記録していたオセアニア市場でしたが、さすがにアルバムカット三枚目ともなると、「Goodnight and Goodmorning」「Rock Island Line」共にチャートアクションは記録出来ずに終わりました。

このリリースに関してはこれ以上書くことが無い(この後、一番ややこしいボネット氏リリースがあり、そちら関連のネタは残しておきたい)ので、最後に79年レインボー加入以降の日本盤シングル画像でお目汚しいただいて、この項を終わらせていただきます。


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