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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界60 多国籍之七 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

そんな感じでぼちぼちとつづけてきたこの『チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界』も、とうとうと言うかやっとと言うか「Y2K」に突入なんですが、その前に、80年代、90年代で漏らしてしまったのないかなと再チェックしててみつけたのを数回に分けていくつか…

Y2K以降に、坂本龍一氏が主導なこの手のプロジェクトがあります。で、教授と言えば確か90年代にも何かやってたよなあ、と調査してみつけたのがこれ。

ONE WORLD ONE VOICE by Various Artists

1990年、環境保護チャリティの一環として企画されたこのプロジェクトは、元10CC、と言うよりも数々の名作PVを生んだ映像作家としての名声がポピュラーなケヴィン・ゴドレー(Kevin Godley)の総指揮のもと、ミスター熱帯雨林=スティングが作成したベーシック・トラックのテープを基礎にして、文字通り世界中のミュージシャンにアレンジ、録音してもらった素材をまとめあげて一つの大きなシンフォニーに仕上げるというもの。

全体のプロデューサーは英国プログレ畑バンド、キャメルの元ドラマー、アンディ・ワード(Andy Ward)。サウンド・プロデューサーに英国の売れっ子P、ルパート・ハイン(Rupert Hine)。2月末から4月末まで世界各国26か所のスタジオで参加したミュージシャンの数は292名。主な参加ミュージシャンでジャケ裏に載っているのが…

Afrika Bambaataa, Laurie Anderson, Avelha Guarda Da Portela, Bagamoya Players, Cedric, The Chieftains, Clannad, Johnny Clegg & Savuka, Cy Curnin, Terence Trent D'Arby, Dred, Marc Ducret, Peter Gabriel, Bob Geldof, Dave Gilmour, Egberto Gismonti, Kevin Godley, Eddie Grant, The Great Muungano Cultural Troupe, Richard Guilliano, The Gipsy Kings, Rupert Hine, Chrissie Hynde, Howard Jones, Salif Keita, The Kodo Drummers, Helen Labarriere, Leningrad Symphony Orchestra (Conductor Alexander Dimitriev, Orchestration Simon Jeffes), Ray Lema, Roger Ludvigsen, Maria McKee, Milton Nascimento, Native Land & Themba, New Frontier, New voices of freedom, Nu Sounds, Nusrat Fateh Ali Khan, Remmy Ongala & The Super Matimala Orchestra, Geoffrey Oryema, Hermeto Pascoal, Penguin Cafe Orchestra, Mari Boine Persen, Courtney Pine, Hossam Ramzy, Enrico Rava, Lou Reed, Robbie Robertson, Michael Rose & Junior, Ryuichi Sakamoto, Clara Sandroni, Shakespear's Sister, Steve Stevens, Dave Stewart and The Spiritual Cowboys, Sting, Joe Strummer, Steven Van Zandt, Suzanne Vega, Venice, Christopher Warren-Green, Adam Woods, Guo Yue

日本人は教授の他に、世界的に有名な佐渡発祥の和太鼓集団「鼓童」が参加。あと目をひいたのは、このチャリティ盤シリーズ既出のアーティスト多数の中で初登場と思われの、ペンギン・カフェ・オーケストラ、ザ・ジプシー・キングス、ミルトン・ナシメント、ロビー・ロバートソン、ジョー・ストラマー、スザンヌ・ヴェガ…

出来上がった作品は52分47秒にもわたる超大作。もはやリレー・ヴォーカルなんぞという範疇には収まりませんな。ケヴィンとルパートは「チェイン・テープ」方式と呼んでいるそうで、英国、米国はもちろん、アイルランド、エジプト、ウガンダ、ブラジル、日本、フランス、フィンランド、イタリア、マリ、南アフリカ、タンザニア、中国、パキスタン、ソヴィエトを録音テープ持って駆け回ったとか。世界中の街角にいた人々のコーラスもついでに録音してちりばめています。西洋的な音楽要素=クラシック、ジャズ、ロックetc…に加えて、リンガラ、サルサ、サンバ、レゲエetc……文字通りの「ワールド・ミュージック」なチャリティ盤@リレー・ヴォーカル楽曲です。1990年6月リリース。

このプロジェクト制作の模様は、当然ビデオ・カメラも回され、ドキュメント映像と、楽曲と同じ長さのPVがケヴィンの編集で作られ、当時世界各国でテレビ放映された後ビデオとLDでリリースされていましたが現在未DVD化。その動画の一部がYou Tubeのここここで見れます。

曲後半46分過ぎに"We will meet again~"って始まるきれいなセンテンスがあるんですが、その部分のイントロ(?)のギター・フレーズが、以前ご紹介した「Let It Be by FERRY AID」のイントロによく似ているのがとっても気になるのは…わたくしだけですね。


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