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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界33 小野洋子 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1991年1月4日にレニー・クラヴィッツのプロデュースによりレコーディングされ1月15日に米国でリリースされました。歌詞を書き足したのはショーン。湾岸戦争に向かいつつある米国に対しての反戦メッセージ(すんません。1991年は紹介順とリリースの時間軸が逆行してますね)。ただしチャリティ先の明記は無し。

GIVE PEACE A CHANCE by Peace Choir

この楽曲は、いつか何かのチャリティ盤で演るだろう、と思っていましたが、まさに一番いいタイミングでのリリースではあります。参加ミュージシャンも錚々たる顔ぶれ…

Amina, Adam Ant, Sebastian Bach, Bros, Felix Cavaliere, Terence Trent D'Arby, Flea, John Frusciante, Peter Gabriel, Kadeem Hardison, Ofra Haza, Joe Higgs, Bruce Hornsby, Lee Jaffe, Al Jarreau, Jazzie B, Davey Johnstone, Lenny Kravitz, Cyndi Lauper, Sean Ono Lennon, Little Richard, LL Cool J, MC Hammer, Michael McDonald, Duff McKagan, Alannah Myles, New Voices of Freedom, Randy Newman, Tom Petty, Iggy Pop, Q-Tip, Bonnie Raitt, Run, Dave Stewart, Teena Marie, Little Steven Van Zandt, Don Was, Wendy & Lisa, Ahmet Zappa, Dweezil Zappa, Moon Unit Zappa and Yoko Ono

ピタガブ、リトル・スティーヴン、ボニー・レイットといったチャリティ盤お馴染み組に加えて、レニクラを筆頭にブルース・ホーンズビー、アル・ジャロウ、フェリックス・キャヴァリエ、トム・ペティ、イギー・ポップ、ウェンディ&リサといった、わたくしが当時好きだった人たち参加してて、なかなか魅力的な面子。

画像は米ヴァージン盤の5インチCD・シングル。一曲のみの収録。日本では3インチ・シングルCDがリリース、その他各国で7インチ・アナログも出ていたみたい。両面とも同じ録音が収録されているそうな。PVは、You Tubeの ここ

ここからは、超わたくし的な見解でもしも不快に思われる方々がおられたらごめんなさいなんだけど、小野洋子という人を、90年代頃から、やっぱりどーしても受け入れられなくなってます。ジョンとの思い出話や古いアーカイヴを公開してくれるのはウェルカムなんですが、いちいちジョンの昔の言動を引き合いに出して自分の思想(芸術家としての表現?)にリンケージさせるのは止めて欲しい。同じ考えの人、みーつけた(笑。

ビーヲタな自分としては「愛と平和(だけ)のジョン・レノン(とヨーコ・オノ)」といういつからか広く定着してしまったイメージがすごく居心地悪い。一生涯世界平和ばかり考えてる人間なんていません。ミス・ユニバースのお姉さんが一年間考えるくらいです。そのイメージの根源となるエピソードを喧伝しつつ、「ジョンだったらこうするだろう」「ジョンがあの時こう言ってたのを表現しました」って自分の活動にからめて発言を繰り返しているこの未亡人もなんだかなー…と。

今年の命日に日本でも公開される映画「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」。ヨーコと出会いLove&Peaceに夢中だった頃のジョン。その影響力を恐れて監視、盗聴、言いがかりによる国外退去命令などのイヤガラセを続けたベトナム戦争真っ只中の米国・ニクソン政権、という構図。脅えながらもニューヨークを愛し、永住権を求めて5年間戦ったジョン。結局ニクソンはウォーターゲート事件で失墜。待望の子供を授かり、晴れて米国永住権も得て隠遁生活に入ったジョンが、疲弊した心身を癒してやっと音楽活動を再開した直後に米国の病巣の一つである銃によって射殺される。「愛と平和のジョン・レノン」。確かにすごくわかりやすい「ヒーロー=シンボル」像ではありますが、ジョン・レノンはそれだけじゃないぞ、と。親分肌の見栄っ張りでイヤな奴にも平気でなったりするけど、ロックンロール歌わせるとすごい奴だったんだぞ、と。臆病で自分が傷つきたくないがゆえの内省的なバラードだから心に染みるんだぞ、と。世界平和っつーより半径10メートルくらいの普通な生活の平和を誰よりも望んでたんだぞ、と…

わたくしがヨーコさんのジョンの「使い方」に疑問を持った最初の音源は下画像の「Happy Birthday, John」と題されたミニアルバムに収められた「LOVE '90」という楽曲でした。1990年5月5日、ジョンの没後10年というくくりも記念して大々的に開かれた" Greening of the World"=GOW"というコンサート(有名ミュージシャンたちがジョン楽曲をカヴァーするというコンセプト。この"GIVE PEACE A CHANCE "参加のミュージシャンも多数参加)からの流れで、90年暮れ、日本のみでリリースされたミニアルバムです。GOWとは、(以下ライナーより抜粋)『ジョンの遺志であるLOVE&PEACEの魂(地球を愛し、永遠の平和を求める心)を世界に伝えていくこと、を目的にジョンとヨーコが設立したチャリティ基金、スピリッツ・ファンデーションの管理の元、ジョン・レノン・スカラシップとして環境問題や青少年育成に関わる研究機関、大学等への応援に役立てる』そうな…

佐野元春氏の「Asian Flowers」(名曲)や細野晴臣氏参加でショーンが歌う「Dear Prudence」などはぜんぜんおっけーなんすが、ヨーコさん名義でダンサブルにリメイクされた「LOVE '90」(ご丁寧に3テイクも入ってる)はひどかった(笑。当時の流行にのっただけのアレンジが楽曲の良さをぶち壊していて、この人音楽的なセンスないなと思った。ジョンといた頃からの「前衛的」なのも含めてヨーコさんのアルバム全部聞いてますし好きな曲もいくつかあるですが、これ聞いた時の「失笑感」は忘れられません(笑。なワケでこれ以降のヨーコさんのアルバムはあんま聞きたくない(でも一応買ってはいる(笑))。

この"GIVE PEACE A CHANCE”は、タイミング的にも、また参加ミュージシャンの面子・姿勢も充分ロック的で「良い」とは思うんですがヨーコさん主導ってとこで、どーも素直に評価できないわたくしです(笑。すんません。

この楽曲のカヴァーとしては、なんと言ってもこれがサイコー。


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mcsky

はじめましてお邪魔します。
ブログリンクありがとうございます!‥ろくでもない記事ですが(笑)
同じ想いの方がいてよかった★ 
Give Peace A ChanceのカバーはPaulのがサイコウ!そこも同意です。
by mcsky (2007-10-30 22:51) 

nabe-t

mcsky様
ご訪問&コメントありがとうございます。
この方のブログはビートリーな最新ニュースを逸早く教えてくれるので、わたくし、いつも読んでます。ビーヲタの方々に超オススメです!

http://909.blog3.fc2.com/
by nabe-t (2007-10-31 20:27) 

Thierry Deruelle

これについては、ニュースや電子メールのリンク、誰かのブログで見たことがあるかもしれない。簡単に言うと、(パイロットの訓練中に学んだ)無線用アルファベットでDZTD、つまりDweezil Zappa (ドゥウィージル・ザッパ) と Thierry Deruelle (ティエリー・デルエル) のこと。難しいかな?もう少し詳しく説明しよう。
はっきりは覚えてないが、このプロジェクトには、ここ 2、3 年、毎晩取り組んできた。たぶん30 から 40 曲は書いたと思うが、それを10曲に絞り、最終的には3曲に絞り込んだ。このオリジナル曲のプロデュース、ミキシング、アレンジ、マスタリング、そして演奏を担当するのは、グラミー賞の受賞歴もあるドゥウィージルと彼のバンドメンバーだ。
コラボレーションの第一弾は3つの楽章から構成されている。曲名は『Stardust (スターダスト)』、『Sunshine (サンシャイン)』、そして 『Thanks to Frank (サンクス・トゥ・フランク)』 。しかし、これらはすべて『Thanks to Frank』と呼ぶべきかもしれない。僕が曲を書いたり、ギターを弾くようになったのは彼のインスピレーションのおかげだからだ。これらの曲はすべて、最初は自分とコンピュータ (cubase) で演奏したものだが、それがまったく新しい音楽に生まれ変わっている。新しいバージョンは、オリジナルとは比べものにならない。マスタリング、ミキシングによって、まったく新しい驚くような曲に生まれ変わっている。少なくとも、自分ではパーフェクトな曲だと感じている。

Just search iTunes "Thierry Deruelle Dweezil Zappa Stardust"
by Thierry Deruelle (2010-04-22 02:34) 

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