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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界28 英国之拾 [リレー・ヴォーカル 英国]

1990年2月16日英国リリース。香港の難民キャンプに住んでいたベトナムからのボートピープルたちを強制送還しようとする政策に反対するキャンペーンのためのチャリティとして録音された楽曲。

SAILING by Rock Against Repatriation

画像は英国盤7インチの表裏 (IRS Records - EIRS 139)。米盤7インチと英米で5インチ・CDシングルも出ているようです。楽曲はロッド・スチュアートでお馴染みのアレ。

1975年に終戦した「ベトナム戦争」からの流れで、当時英領だった香港は、ベトナムからの難民受け入れの第一拠点として永らく役目を果たしてきたそうな。人道的に正しい姿勢ではありますけど、現実的には、香港政府の経済を継続的に圧迫することになります。さらに月日が経つにつれ、政治的に保護の必要がある「難民」ではなく、経済的に一発当てようと思ってやってくる人たち=香港では「船民」と呼ばれた=違法入国者、が80年代以降、爆発的に増えたこともあり、1988年に香港政府は、難民認定資格のある人とない人を選別する「選別政策」を実施。難民資格が認められない人たちは違法入国者として身柄を拘束、ベトナム強制送還を決定。このへんの流れは「Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊」という香港在住の「りえ」さんという方のブログのこの日の記述が一番わかりやすいと思ふ。

ボートピ−プル=セイリングという図式はいかにもだけど、参加ミュージシャンは豪華…

Vocalists
Bonnie Tyler, Paul Carrack, Curt Smith, Mark King, Judie Truke, Steve Hogarth, Kevin Godley, Ian Sutherland, Jim Diamond, Justin Hayward

Guitarists
Steve Hackett, Brian May, Phil Manzanera, Steve Rothery

Bass
Pino Palladino

Piano
Hawerd Jones

Keyboards and programming
Nick Magnus

Percussion
Nick Magnus

Drums
Simon Phillips

Backing Vocals
Tom Conti, Steve Hackett, Paul Muggleton, Judie Truke

Strings
The London Chamber Orchestra

Bagpipes
The Pride Of Murray Bagpipe Band

Special Guests
Mike Rutherford, Adam Woods, John Hackett

プロデュースは元「ジェネシス」のスティーヴ・ハケット他一名。ボニー・タイラーやらマーク・キング、ケヴィン・ゴドレー、フィッシュといった既出の方々に加えて、パブ・ロックの雄ポール・キャラック、「ティアーズ・フォー・フィアーズ」のカート・スミス、「ジェネシス」仲間のマイク・ラザフォード。ブライアン・メイとフィル・マンザネラのギター合戦とか、ベースは現「ザ・フー」のピノ・パラディノのフレットレス=プオプオベース、ドラムはガッド、ポーカロ亡き後の砦、サイモン・フィリップス…英国好きでそっち系好きにはたまんないシブめの面子です。

PVはYou Tubeのここ

あまり話題にならなかったマイナーなプロジェクトで、寄付金もそんなに集まんなかったかもしれんけど、好きだなあ、この面子。わたくし的に。

そー言えば、フィル・チェンて、今なにしてんだろ?


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界27 英国之九 [リレー・ヴォーカル 英国]

1984年暮れの「バンド・エイド」から5年。再び英国勢中心でリメイクされたあの曲です。チャリティ先も前回と同じ。

Do They Know It's Christmas? by Band Aid II

画像は日本盤5インチ・マキシ・シングルの表裏。と言ってもジャケも盤もUK製。輸入盤に日本独自のオビ・スリーブをくっつけてシュリンクしただけなのに発売日はクリスマスなんぞとっくに終わった1990年1月25日…

プロデュースは、もはやこのチャリティ盤シリーズではお馴染みのストック/エイトキン/ウォーターマン (Stock, Aitken & Waterman)、PWLチーム。演奏もほとんど彼ら。ギターにクリス・レア (Chris Rea)、ドラムには「ブロス (Bros)」のルーク・ゴス (Luke Goss) と LINN のドラムマシンが参加してます。

参加ミュージシャンは…

Bananarama
Big Fun
Bros
Cathy Dennis
D Mob
Jason Donovan
Kevin Godley
Glen Goldsmith
Kylie Minogue
The Pasadenas
Chris Rea
Cliff Richard
Jimmy Somerville
Sonia
Lisa Stansfield
Technotronic
Wet Wet Wet

大御所はクリフ・リチャードくらい。ケヴィン・ゴドレーもいるか。あとはだいたい80年代デビューの方々。バナナラマのサラとカレンだけ、前回から続いて参加。カイリー・ミノーグが歌いだしです。1989年12月23日から3週続けてUKチャート1位獲得。

PVはYou Tubeのここ

なんか地味くね?。面子が自分的に馴染みない連中のせいかも知れんけど。このハンパに余裕かましたビートもこの曲には合わないような…なによりも、本来、この楽曲は歌いだしからずっとメロが変化、展開していって、最後の「ふぃ~ざ~わ~~る~」まで同じメロのくりかえしがないとこが斬新(ってほどでもないが(笑))だったのに、SAWは途中に二回、サビとも言える「ふぃ~ざ~わ~~る~」をはさんじゃったので、ワクワク感のないありきたりに普通な曲に成り下がってしまったよーな…。

Track2はインスト・ヴァージョン。7インチ・アナログ・シングルも英盤などで出てます。あまり語ることが無いので、日本盤のオビ画像置いて今日はここまで。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界26 英国之八 [リレー・ヴォーカル 英国]

1989年リリース、対アルメニア地震チャリティのもう一枚は、主に英国のR&B~ソウルっぽい音出すミュージシャンたちとレゲエ系ミュージシャンたちが集まって録音され、アイランド・レコードからリリースされたこの曲。

WHATS GOIN ON by LIFE AID ARMENIA

画像はドイツ盤12インチの表裏。

言わずと知れた1971年のマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の大ヒット曲にして名曲。正確には "What's Going On"というタイトルですが、ジャケでは上記の表記となっています。

参加メンバーは…

Asward, Errol Brown, Richard Darbyshire (Living In A Box), Gail Ann Dorsey, Boy George, Dave Gilmour, Nick Heyward, Mikael S. Riley and the Reggae Philharmonic Orchestra, Labi Siffri, Helen Terry, Ruby Turner, Elisabeth Westwood

Additional Musicians and Backing Vocals

Graham Broad - Drums & Percussion
Gary Dyson - Backing Vocals
Nathan East - Bass
Steve Ferone - Dums
Derek Green - Backing Vocals
Julian Lindsay - Rhodes & Conductor
Greg Philganes - Piano
Raf Ravescroft - Saxophone
Mark Rutherford - Electric Guitar

プロデュースがカルチャー・クラブとの仕事で有名なSteve Levine氏だからなのか、ボーイ・ジョージ人脈が目立ちます。デイヴ・ギルモアはこっちにも顔出してますね。

エロール・ブラウンって人は、その昔ビートルズが設立したアップル・レーベルから「平和を我等に (Give Peace A Chance)」のレゲエ・ヴァージョンでデビューしたバンド、「ホット・チョコレート (Hot Chocolate)」のシンガー。ホット・チョコレートはアップルではシングル一枚出しただけでしたが、70年代初頭~後期にかけて、60年代にドノヴァンやヤードバーズ、ジェフ・ベックらとの仕事で名を上げた英国のレコード・プロデューサー、ミッキー・モスト (Mickie Most) 氏が立ち上げた新レーベル RAK Records に移籍して大ブレイク。「嘆きのエマ」「ユー・セクシー・シング」「勝利者たち」などヒットを連発しています。英国ソウル界では大御所。エロールさんはMBE勲章も貰ってます。日本ではストーリーズで大ヒットした「ブラザー・ルイ」のオリジナルもホット・チョコレートです。

PVは不完全版ですけどYou TubeのここSteve Levine氏のオフィシャルページのは完全版(?)

この12インチにはSide-1に "EXTENDED VERSION" (8'48")、Side-2には "A COOL WIND IS BLOWING" by DJIVAN GASPARYAN (duduk music from Armenia) というアルメニアのミュージシャンの楽曲(日本の尺八のような音色の笛のソロ)が収録されています。

名曲 "What's Going On"は後の2001年にも別のミュージシャンたちによりチャリティ盤として再度録音されていますが、それは後日また。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界22 英国之七 [リレー・ヴォーカル 英国]

1989年に移ります。またサッカー絡みの悲劇@英国チャリティです。

1989年4月15日。FAカップ準決勝、リヴァプール対ノッティンガム・フォレストの試合。現場は両チームの中立地、シェフィールド・ウェンズデー ( Sheffield Wednesday Football Club) の本拠地、ヒルズボロ ( Hillsborough ) スタジアム。以前から観客の安全性に関して問題が多いとされていたこのスタジアム。それぞれのチームのサポーターは完全に隔離され試合に間に合うように入場を開始したのですが、リヴァプール・サポーターがゲートに殺到。スタンドへつづく狭いトンネル状のゲート通路から立見席に押し寄せようとする人々の狂乱により、ヒートアップした観客たちが混乱状態に陥いり、試合が始まって6分後に主審が試合の中断を命じた時には、人波やフェンスに圧迫され96人が圧死、負傷者200人以上を出す大惨事となりました。ほとんどがリヴァプール・サポーターだったそうな。以上英文WIKIより適宜引用 (以前ご紹介したフェリー・エイドで名前が出た英国の大衆紙「ザ・サン」が、リヴァプール・サポーターを悪しざまに書いた結果、ほとんどのリヴァプール市民に同紙がボイコットされる顛末とかもあるので、興味のある方は読んで)。

FERRY 'CROSS THE MERSEY by HILLSBROUGH

画像は、左が英国盤5インチCDシングル(PWCD41)表面。右は日本盤3インチCDシングル(アルファ0983-50)裏面。西欧/東欧諸国では12インチ・アナログ・マキシも出てたようです。日本語題名「マージー河のフェリーボート」

この悲劇の救済に立ち上がったのが英国リヴァプールゆかりのミュージシャンたち。当時飛ぶ鳥を落とす勢いで、このチャリティ盤@リレー・ヴォーカルでもよく名前が出ている売れっ子プロデューサー・チーム Stock, Aitken, Waterman を中心に、The Christians, Holly Johnson, Paul McCartney, Gerry Marsden らで録音され、1989年5月20日から3週連続UKチャートNo.1を記録しました。収益はこの悲劇の被災者Fundに寄付されると明記されています。WIKIによると収益は「Liverpool Supporter's Club」に寄付されたそうな。

この楽曲のオリジナルは、以前ご紹介したサッカー絡みの"You'll Never Walk Alone" と同じ、1960年代、ザ・ビートルズ (The Beatles) と人気を競い合っていたジェリー・アンド・ザ・ペースメーカーズ(Gerry and the Pacemakers) の1964年暮れリリース、翌65年の大ヒット曲。リヴァプールを流れ、フェリーも行き来する港町市民としては心の河、「マージー河」をテーマにしたご当地ソング。1960年代前半、ビートルズ全盛の頃に世界を制覇した英国発の音楽ジャンル=「リヴァプール・サウンド」→「マージー・ビート」という語源にもなった「マージー」という地名を世界に知らしめたヒット曲です。ポール・マッカートニーも、往年のライヴァルだったペースメーカーズのヒット曲を気持ち良さそうに歌っています。名曲です。ポールがチャリティ楽曲、スタジオ版新録音に歌い手として参加したのはこれが初。

プロモ・ビデオはあるのかないのか、みつかってませんが、You Tubeにこの音源を使ったセンスのいいトリビュート動画があったので置いときます。これ。"You'll Never Walk Alone" の賛美歌風コーラスから始まって、途中、曲が変わったなと思った時に流れているのが、この曲の2コーラス目の中サビからの音源です。参考までに、日本盤シングルの歌詞カードに記されているリレー・ヴォーカル順。ホリー・ジョンソン~ポール・マッカートニー~ホリー~ゲイリー・クリスチャン~ポール~ジェリー・マースデン~ポール&クリスチャンズ~ジェリー~ポール(ここからYou Tubeで聞ける音源)~ホリー~ゲイリー~ホリー~ジェリー~ゲイリー~ポール~ゲイリ~ポール~ゲイリー(サビ)~ポール~ゲイリー~ホリー。

しかしながら。日本盤シングル封入の歌詞カード下の方には、「1点」て切り取りが付いてます。曰く「ディスコ・キッド注目!!PWL祭り’89…9月末日までに発売されるアルファレコードPWLレーベルのCD・LD・CT・シングル・ビデオに付いてるダブル・チャンス・プレゼント~中略~点集めるとキャップ、Tシャツ他が当たる~毎月500名」って、なんかぜんぜんこの楽曲のこととか、なりたちとかを理解してなくない?>アルファさん(笑。日本盤のCDにはチャリティ先一切書いてないし…。「PWL祭り’89」はかこみで目立つように印刷あるけどねー(笑

カップリングは"ABIDE WITH ME"というなんつーか「賛美歌」みたいな曲。日本語題名は「私たちの街」。リレー・ヴォーカルじゃないです。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界16.5 英国之迪斯科之弐 [リレー・ヴォーカル 英国]

さてさて、9月4日付でご紹介した Disco Aid の1987年リミックス・ヴァージョン12インチがはるばるイタリアはミラノからわたくしの手元にやってまいりました。届いたのは英国盤ですけど(笑

GIVE GIVE GIVE by Dance Aid

画像は12インチの表裏。ストック/エイトキン/ウォーターマン (Stock, Aitken & Waterman) とピート・ハモンド (Pete Hammond) によってリレコーディング&リミックスされて生まれ変わった「GIVE GIVE GIVE」です。

双方の7インチ・ヴァージョンを聞き比べてみたところ、前回ご紹介した Disco Aid での「ジャッ、ジャカジャッジャ、ン、ジャジャ、ン、ジャジャッ」っていう、もろシンセベースっつー音色のいなたく目だってたリフを、生ベースぽい音色で細かい16ビートノリの「ドゥッドゥッドゥドゥッツドゥ,ドゥク ドゥッドゥ,ドゥク ドゥッドゥ」(再びワケわかんね)という、テンポ同じでゆったりめ通低リズムに据えた上に、細かい系パーカッションとシンセ装飾を全編にちりばめて、全体のサウンドを見事にオシャレっちーに変身させてます。ヴォーカルやソロの構成は同じなのに、ディスコ・エイドがいわゆる「ディスコ」サウンドとするとダンス・エイドは「ク・ラ・ブ」系?と、この手の音に造詣のないわたくしでも思うほどチャーミングに生まれ変わってます。売れっ子プロデューサーの音楽センスってこーゆーことなんすねえ。

You Tubeとかに音源がないんで聞き比べていただくことができないのがもどかしいんですが、もし興味があったら探してみてください。両方とも海外オクなら千円くらいで買えますんで。

で、もう一度参加ミュージシャンを。1986年版と同じですけど

Astra, Aswad, Nat Augustine, Beggar & Co, Tony Blackburn, Jean Carne, Tina Charles, Total Contrast, The Cool Notes, Smiley Culture, Hazell Dean, Judge Dread, Floyd Dyce, Bobby Eli, Phil Fearon, Sheila Ferguson, Kenny G, Galaxy, Dorothy Galdez, Boris Gardiner, Julie Gore, Jaki Graham, Derek Green, Paul Hardcastle, Lenny Henry, Keith Henry, Kevin Henry, Dizzy Heights, Austin Howard, Tippa Irie, Frankie Johnson, Chris Jones, Rosaline Joyce, Dee Lewis, Lorenzo, Masquerade, Mel & Kim, Steve Myers, Nikki Odyssey, Dave Pearce, Pepsi & Shirley, Precious Wilson, Press The Flesh, Rare Moods, Real Thing, The, David Rodigan, John Sachs, Sinitta, Kenny Stevens, Toyin, Ruby Turner, Undivided Roots, Walkers, The, Steve Walsh, Tony Worrell, Robert Williams.

それに加えて、1987年リレコーディング参加の方々

Additional Keyboards and Guitars : Roddy Matthews
Additional Keyboards, Bass Drums, & Percussions by Pete Hammond

相変わらずチャリティ先は具体的書かれていなくて「去年はありがとう。もう一回助けてくれ。まだ助けを求めてる人たちがいるから…」という主旨のメッセージがジャケ裏にあります。ふ〜ん…。

この12インチのA面は "Give Give Give" としかクレジットされていませんが、7インチ・ヴァージョンをリミックスした実質 EXTENDED MIX。裏面には、Side AAと称して (7 inch Version) と (Senza Voce) とタイトル=イタリア語でカラオケの意?=されたインスト・ヴァージョン が収められています。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界19 英国之六 [リレー・ヴォーカル 英国]

1987年3月6日夕刻6時頃、英国の定期フェリー船「ヘラルド・オヴ・フリー・エンタープライズ (Herald of Free Enterprise)号」が、ベルギーのゼーブルージュ (Zeebrugge) 港から英国の ドーヴァー(Dover) へと出航。舳先のドアを乗務員の怠慢により閉めずに出航したため直後に浸水、転覆。乗員乗客約500数十名中、193名の犠牲者を出す大惨事となりました。この事故の犠牲者や遺族のために、またもや英国ミュージシャンたちが多数立ち上がります。

Let It Be by FERRY AID

英国盤12インチの表裏ジャケです。ジャケ表に「THE SUN」とあるのは、このフェリーに乗ってて犠牲になった多くの人たちが、英国のタブロイド日刊紙で英語の新聞としては世界で最も発行部数が多い(お下品なことでも有名)とされる同紙上で企画した割引チケットを利用していた事から、このチャリティ企画のスポンサー及びFundのまとめ役となったため。「THE SUN」紙は、この後もたまにチャリティ企画をスポンサードしています。

楽曲はもちろんビートルズのあれ。日本盤の7インチに付いているライナー(ちなみにこのシングル日本盤はEpic/Sonyからリリースされてたんですが、ジャケはUKプリント(クレジットのとこに商品管理バーコードのシール貼って隠してある)で表に丸い日本盤を主張するステッカーを貼って、日本語解説のインサートを封入、盤はオランダ盤という、やる気の感じられない仕様で定価1,000円でした)によると、ポール・マッカートニーはビートルズ時代のマスター・テープ使用を許可、版権を持つマイケル・ジャクソンも全面協力で印税を寄付する、ってなことが書かれてます。87年4月4日付全英チャート初登場1位獲得。


日本盤7インチの表ジャケです。

で、参加メンバーです。ハンパない多さなのでスキャンで逃げるか?打つのも面倒だし…と、必死こいてネットで探したところたぶん仏語と思われの音楽系掲示板で、全部打ってくれてた人がいました。感謝(笑。そこからコピペ。

The Alarm, John Altman, Debee Ashby, Al Ashton, Rick Astley, Bananarama, Simon Bates, Andy Bell, Alison Bettles, Kate Bush, Boy George, Jenny Blythe, Errol Brown, Miquel Brown, Bucks Fizz, Jay Carly, The Christians, Nick Conway, Linda Davidson, Haywoode, Hazel Dean, Anne Diamond, Difford & Tilbrook, Dr. & the Medics, The Drifters, Drum Theatre, Frankie Goes to Hollywood, Roy Gayle, Go West, Jaki Graham, Carol Hitchcock, Felix Howard, Gloria Hunniford, Imagination, Jenny Jay, Nick Kamen, Nik Kershaw, Mark King, Paul King, Mark Knopfler (le leader de Dire Straits), Ellie Laine, Annabel Lamb, Stephanie Lawrence, Loose Ends, Linda Lusardi, Ruth Madoc, Paul McCartney, Bobby McVey, Mel & Kim, Suzanne Mizzi, Gary Moore, The New Seekers, Sadie Nine, The Nolans, Hazel O' Connor, Mike Osman, Pepsi & Shirlie, Su Pollard, Tim Polley, Pamela Power, Maxi Priest, Princess, Jimmy Pursey, Suzi Quatro, Mike Read, Sally Sagoe, Nejdet Salih, Ray Shell, Mandy Smith, Neville Stapleton, Alvin Stardust, Edwin Starr, Steve Strange, Taffy, Sylvie Tella, Terraplane, Ruby Turner, Bonnie Tyler, Nick Van Eede, Ben Volpeliere, Maria Whittaker, Kim Wilde, Working Week.

参加メンバーの中でわたくし的に目をひかれたのは、ケイト・ブッシュ、スクイーズ (Squeeze)の看板二人のデュオ・ユニット=ディフォード&ティルブルック、スージー・クワトロ…。百聞は一見ですんで、とりあえずYou TubeのここでPVをどうぞ。

ギター・ソロはゲイリー・ムーアとマーク・ノップラーですな。歌いだしのポールはビートルズ・テイクの音声に口パク。

プロデュースはストック/エイトキン/ウォーターマン (Stock, Aitken & Waterman) 。7インチにはシングル・ヴァージョン(PVと同じ演奏)と "The Gospel Mix" という後半のコーラス部分をメインにしたリミックス・ヴァージョンを収録。12インチには、歌いだしがケイト・ブッシュというシングル・ヴァージョンとは違うミックスのヴァージョンとシングル・ヴァージョンに Mike Stock, Matt Aitkin, David Bowie, Samantha Fox ら19名のメッセージを散りばめた "Mega Message Mix" が収録されています。

日本語では「なすがままに」と訳されることが多いこの曲。日本語訳の字面的には、なんか投げやりな雰囲気がただよう言葉ですが、ポール・マッカートニーは「カンボジア難民救済コンサート」「ライヴ・エイド」「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ(911の追悼イベント)」他でもチャリティがらみではたいがいこの曲を演奏しています。一番チャリティに似合う曲と思っている様子。おそらく "Let It Be" という言葉には、日本語訳ではニュアンスを伝えきれないポジティヴな意味が、英語ネイティヴ&キリスト教デフォルトな人々にあるのでしょう。

ポールの1989年のアルバム「Flowers in the Dirt」に "Put It There" (訳すと「放っとけ」)という佳曲がありました。こちらは父親との思い出( "Let It Be" 歌詞中の Mother Mary はポールの母親のこと+「聖母マリア」のダブル・ミーニング)を綴った曲。わたくし的な見解では "Let It Be" と "Put It There" はポール的に「対」になってる楽曲と睨んでいます。"Put It There" の歌詞を読んでみると、"Let It Be" という楽曲に含まれているポジティヴなニュアンスがなんとなくわかるような気が…


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界17 英国之伍 [リレー・ヴォーカル 英国]

次なるチャリティ・ネタはドラッグ患者救済。1986年9月7日に英国はアビイ・ロード・スタジオで録音されたこの曲です。これにも米国人アーティストが若干いるんだけど英国人主導ということで英国枠。

It's A Live-In World by The Anti-Heroin Project

提唱者はソング・ライターであり音楽プロデューサーでもある(日本盤のライナーより)というチャーリー・フォスケット(Charley Foskett)氏。ネットで普通にググってみたら、このプロジェクト関係だけしかひっかからない謎の経歴プロデューサー(笑。"Charley"という綴りはジャケに記載されている通りなんすけど、試しに"Charles Foskett"でググったらこんなの出ました。この人のキャリアのピークはやっぱりこれのようです(笑

参加メンバーは下記。今回、ライナーに印刷されてるメンバー・クレジットの活字が小さかったのでスキャンで逃げるのをあきらめて全部打ちました…疲れた(笑。この楽曲は、フォスケットさんがまずTHE ANTI-SMACK BANDというバンドを作ってデモテープを録り、それを聴かせて参加ミュージシャンを募ったそうな。

Holly Johnson, Marllion(Fish), Nik Kershaw, Cliff Richard, Hazel O'connor, Hazell Dean, Precious Wilson, Shinitta, KIm Wild, Sheila Ferguson, Edwin Starr, Darly Pandy, Phil Fearon, Elke Brooks, John Parr, Mel Collins(Sax solo), Robin Gibb, The Alarm (Mike Peters/Eddie Macdonald),Jim Diamond, Stene Harley, Bobby Tench, Julian Littman, Bonnie Tyler, Suggs(Madness), Aswad (Brinsley Ford/Drummie Zeb), Bucks Fizz (Bobby Gee/Mike Nolan/Shelly Preston), Chas and Dave, Roy Harper, Helena, Nick Heyward, The Icicle Works ( Ian Mcnabb/Chris Layhe/Chris Sharrock), John Mccoy, Hayley Mills, Bill Oddie, Psychic TV (Genesis P. Orridge/Paula), Kate Robbins, Christopher Ryan, Zak Starkey, Dave Stewart, Barbara Gaskin, Poly Styrene, Thompson Twins, Tom Watt, Bobby Whitlock, Heavy Pettin' (Gordon Bonnar/Hamie Hayman/Dutch Michaels), Jimmy Pursey, Genelal Public (Dave Wakeing)

THE ANTI-SMACK BAND

Drums
Tony Beard
Keyboards
Tommy Eyer, Dave Stewart, Don Snow
Bass
Jeremy Alsop
Backing Vocals
Jullian Littman, Gillan Mason, Bobby Tench, Lizzy Welch, Lauren Field, Vince Edwards
Solo Sax
Mel Collins
Horns
Pete Thoms, Gary Barnancle, Luke Tunney, John Thirkle
Choir
Finchley Children's Choir

新旧そこそこ大物が集まっています。クリフ・リチャード、キム・ワイルド、ロビン・ギブ、ボニー・タイラーなんてとこに反応。シブイとこでは二期ジェフ・ベック・グループ、のちにハミングバードのボビー・テンチとかデレク・アンド・ザ・ドミノスのボビー・ホイットロック、ZEPが脱帽したロイ・ハーパーなんて名前も。シェイラ・ファーガソンっていう人は元スリー・ディグリーズの真ん中の人ね。ザック君はこの頃、英国系チャリティ出ずっぱり。ちなみにKate Robbinsって人はポール・マッカートニーのはとこ。ポールの父親ジムさんとケイトさんの祖母アニーさんが兄妹(または姉弟)なんだそうで、彼女はポールのアルバム"Press To Play"にも参加しています。

で、肝心の楽曲はと言えば、PVがYou Tubeのここに。サビの変拍子がなんかあざとくね?(笑

収益はチャールズ皇太子が後見人のThe PHOENIX HOUSE CHARITYという団体を通じて英国のドラッグ患者救済施設に寄付されたそうな。

1986年の10月末に7インチと12インチ・シングル(画像右が12インチ)、11月中旬にこの楽曲には参加していない他大物アーティスト、エルヴィス・コステロ、ワム!、バナナラマなどが未発表曲やライヴテイクを提供したアルバム(画像左)がリリースされています。英国では2枚組全30曲の大作として出ましたが、日本盤は日本での知名度高そうなアーテイスト中心に編集して17曲の一枚もので出ました。1980年に成田で大麻不法所持により逮捕されたポール・マッカートニーは、自身のアルバム未収録の"Simple As That"という楽曲を提供。リンゴ・スターも"You Know It Makes Sence"という「人生がより良くなっていきますように」という内容のBGMに語りのみをのせた2分くらいの録音を提供していますが、この後数年、彼自身が深刻なアル中に侵されることになります(苦笑

なんか最近アップするとヘンなトラックバックが執拗にくっついてくるようになってウザいので、当分の間TB受付ないようにします(怒


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界16 英国之迪斯科 [リレー・ヴォーカル 英国]

つづいては、1986年8月31日にロンドン北部のとあるスタジオでレコーディングされたというこの曲。ダンス・ミュージックに特化したアーティストの皆様が集まりました、その名もディスコ・エイド。米国人アーティストとかも若干いるのだけど英国人主導ということで英国枠。

GIVE GIVE GIVE by Disco Aid

チャリティの目的が具体的に書かれていなくて「収益はDisco Aidを通じて最も必要とされている方々に分配」されるそうな。ふ~ん…。発売元は英EMI。7インチと12インチが発売されていて、画像は12インチの表裏。

参加ミュージシャンをスキャンでどうぞ。


Astra, Aswad, Nat Augustine, Beggar & Co, Tony Blackburn, Jean Carne, Tina Charles, Total Contrast, The Cool Notes, Smiley Culture, Hazell Dean, Judge Dread, Floyd Dyce, Bobby Eli, Phil Fearon, Sheila Ferguson, Kenny G, Galaxy, Dorothy Galdez, Boris Gardiner, Julie Gore, Jaki Graham, Derek Green, Paul Hardcastle, Lenny Henry, Keith Henry, Kevin Henry, Dizzy Heights, Austin Howard, Tippa Irie, Frankie Johnson, Chris Jones, Rosaline Joyce, Dee Lewis, Lorenzo, Masquerade, Mel & Kim, Steve Myers, Nikki Odyssey, Dave Pearce, Pepsi & Shirley, Precious Wilson, Press The Flesh, Rare Moods, Real Thing, The, David Rodigan, John Sachs, Sinitta, Kenny Stevens, Toyin, Ruby Turner, Undivided Roots, Walkers, The, Steve Walsh, Tony Worrell, Robert Williams.

この手もぜんぜん知らないからなあ(汗。なんとなく聞いたことある名前はケニー・G、ヘイゼル・ディーン、ペプシ&シャーリー、エドウィン・スター、シニータ…。いや、名前聞いたことあるだけです…。プロデュースは1985年のこの曲の大ヒットで有名なポール・ハードキャッスル。楽曲はいわゆる80年代中頃のシンセビンビンディスコサウンドと言えばいいんでしょうか。「ジャッ、ジャカジャッジャ、ン、ジャジャ、ン、ジャジャッ」て感じ?(ワケわかんね)。サックス・ソロがカッコイイっす。ケニー・G、だよね?

12インチのA面には(EXTENDED MIX)、B面には (7 inch Version) と (INSTRUMENTAL) が収められています。

で、この録音は翌1987年に、当時の売れっ子音楽プロデューサー・チーム、ストック/エイトキン/ウォーターマン (Stock, Aitken & Waterman) によってリミックスされ、Dance Aidというプロジェクト名で、わたくしの知っている限りではデンマークで再リリースされてるようです。こちらは未入手ゆえ聞き比べができてないので、入手次第、後日ご報告いたしますです。

:追記:
入手しました。詳細はこちら


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界10 英国之四 [リレー・ヴォーカル 英国]

ここからは対アフリカチャリティを少し離れて、この時代に同趣向でリリースされた楽曲となります。まずはこれ。

You’ll Never Walk Alone by The Crowd

1985年5月11日、満員の英国はブラッドフォード・サッカー場でホームチーム対Lincoln City (リンコンなんだかリンカーンなんだか、はたまたリンカンなんだか日本語呼称わかんないので原語のまま)戦、ハーフタイム直前に火災が発生し、死者53人、200名を超える負傷者を出す大惨事がおきました。この悲劇に対するチャリティとして5月20日、英国のミュージシャンたちが結集してレコーディングされ5月24日にリリース、6月1日にはUKチャートNo.1となりました。言いだしっぺは60年代にザ・ビートルズと人気を競い合っていたジェリー・アンド・ザ・ペースメーカーズ(Gerry and the Pacemakers)のリーダーで、後に英国テレビのパーソナリティとしても活躍しているジェリー・マースデン(Gerry Marsden)氏。

「You’ll Never Walk Alone 」という楽曲は、もともと1940年代にブロードウェイミュージカル「回転木馬」のために書かれた曲で、フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーといった大御所のレパートリーとしても有名ですが、なんと言っても一番有名なのは前述のジェリー・アンド・ザ・ペースメーカーズのヴァージョン。63年10月26日から4週続けてUKチャートNo.1の座を守りました。ビートルズ史的に言うと「シー・ラヴズ・ユー」と「抱きしめたい」の間の時期ですな。で、この唄はリバプール市民のハートをがっちり捕らえたようで、リバプールの市民歌みたいになると共にサッカー好きでもあるリバプール市民サッカー・サポーターが試合のたびに合唱するようになって、今現在でも世界各国のサッカー好きに愛される楽曲となったそうな。ちなみに日本ではFC東京のサポーターズ・ソングだそうです。もうひとつちなみに邦題は「人生ひとりではない」。

で、このプロジェクトに参加したメンバーが、先のバンド・エイドよりちょい渋めでイイんです。例によって英文WIKIよりコピペ、一部編集なんですが…

Gerry Marsden、Tony Christie, Rick Wakeman, John Conteh, The Barron Knights, Jess Conrad, Kiki Dee, Bruce Forsyth, the Foxes, Rolf Harris, Graham Gouldman, Kenny Lynch, Keith Chegwin, Tony Hicks, Colin Blunstone, Tim Hinckley, Johnny Logan, Zak Starkey, Girlschool, Black Lace, John Otway, Gary Holton, Peter Cook, the Nolans, John Entwistle of The Who, Motörhead, Karen Clark, Dave Lee Travis, Graham Dene, Ed Stewart, Phil Lynott, Smokie, Joe Fagin, Eddie Harding, Gerard Kenny, Chris Robinson, Tim Healy, Kin Kelly, John Verity, Rose Marie, David Shilling, Chris Norman, Pete Spencer and Bernie Winters.

Paul McCartney contributed some words on the B-side of the record.

これ、ちょいアバウトなんで補足しますと、ウイングスの便利屋さんデニー・レイン(Denny Lane)もクレジットされてます。

ざっと見た感じでもイエス、ゾンビーズ、ザ・フー、ホリーズ、シン・リジー、アージェントとかの元メンバーが一同に会してるわけです。加えてキキ・ディー、グラハム・グールドマン、ケニー・リンチ、ピーター・クック、スモーキー。とどめでモーターヘッドとガールズスクールにノーランズ。渋い!渋すぎ。

ビートル・ファミリーの参加も今までで最多。デニー・レイン君とザック・スターキー(御歳19歳)くん。ポール・マッカートニー氏はバンド・エイドの時と同じように歌唱には加わっておらず、メッセージだけの参加ですけど。

てなワケで久しぶりに聞き返してみたんですが、この楽曲、リレー・ヴォーカルというより合唱ですな(笑。Aメロを男子と女子で分け合ってBメロ=サビは合唱でした。だれの声も聞き分けられない(汗

このシングルは7インチと12インチがありまして、7インチにはシングル・エデイット、B面に「メッセージス(Messages)」と題するポール他(わたくしがわかったのは、ブラック・レースの誰かとクリス・ノーマンとノーランズの誰か)の電話インタビューらしい音声による、レコード買ってくれたみんなへの感謝のメッセージが収録されています。12インチのA面はシングル・エディットにそのメッセージをミックスした"Extended Version"が収録されていて、ポールのご発声で始まります。あと、プロモビデオは作ってないみたい。

これはWikiからのネタですが、収益をジェリーが該当するであろうファンド(英国はチャリティ熱心なんで、こーゆーことがあると48時間以内に設立されるそうな)に寄付しようとしたら、遅かったのか「お金はいらない」と言われてしまい、とりあえずブラッドフォード市の火傷研究部門に寄付したそうです。それはそれで役にたったと。でも、楽曲出版社は空気読まずに普通にロイヤリティを主張して寄付額も減ってしまったらしっいす。チャリティにはよくあることなんだけど…なんだかね。

くだらないTBはしないでな。


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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界07 英国之参c/w阿弗利加 [リレー・ヴォーカル 英国]

次にご紹介するのは、英国とアフリカの2つのプロジェクトが12インチの片面づつを両A面扱いでリリースしたシングルです。一つは英国の2-TONE系アーティストが集まったもの。もう一つはナイジェリア、ザイール、中央アフリカ、カメルーンなどアフリカのアーティストたちが集まって録音したもの。両プロジェクトともバンド名というかプロジェクト名はありません。

Starvation c/w Tam Tam Pour L'Ethiopie

「スターヴェイション (Starvation)」に参加しているのは、ザ・スペシャルズ、マッドネス、UB40、ザ・ビート、パイオニアズといった、当時イギリスを中心に大ブームを巻き起こした2-TONEレコーズのスカ・ミュージシャンたち。プロジェクトの提唱者はザ・スペシャルズのリーダーであり、2-TONEという言葉の発案者でもあるジェリー・ダマーズ。2-TONEという言葉には「黒人と白人の協調」という意味も込められてるそうで、こういったプロジェクトを手がけるのも頷けます。

「スターヴェイション」という楽曲は、スカという言葉が一般的になる遥か昔の1969年、まだレゲエという言葉も定着していない時代に、後にオリジナル・スカの雄として注目されることになるジャマイカのヴォーカル・トリオ、"パイオニアズ"が発表した曲だそうで、「飢えが世界中に広がっていく、誰かがこの状況を止めなければ…肌の色が白でも黒でも赤でも、流れる血は同じ、ワン・ラヴ、ワン・ハート、ワン・ソウル」という、このプロジェクトの主旨にぴったりな内容です。曲調はもちろんご機嫌なスカ・ビート。

プロモビデオは、当時見た記憶はあります。が、ネット検索しても完全版は見つけられませんでした。断片ですけどYou Tubeの ここ

なお、レコードのこっち面にはもう一曲「ホウンテッド (Haunted)」というスローめのスカ曲が収録されていますが、リレー・ヴォーカルではないので触れません(笑。ただ、この曲でフィーチャーされているAfrodiziakというユニットは80年代の英国音楽好きには興味深い経歴を持っているのでヒマな時にでもググってみてください。

参加ミュージシャン詳細は以下の通り(米WIKIよりコピペ、一部編集)

Starvation
Vocals: Ali Campbell, Robin Campbell, Ray Falconer (UB40); Jackie Robinson, Sydney Crooks, George Agard (The Pioneers)
Keyboards: Jerry Dammers
Guitar: Lynval Golding
Bass: Mark Bedford
Drums: Daniel Woodgate
Percussion: John Bradbury, Geraldo Darbilly
Talking Drums: Gasper Lawal
Cornet, Flugelhorn, Trumpet: Dick Cuthell
Trombone: Annie Whitehead
Additional vocals: Dave Wakeling
Toasting: Ranking Roger
Backing vocals: Lorenza Johnson, Claudia Fontaine, Caron Wheeler, Naomi Thomson (Afrodiziak)

もう片方の「タム・タム・プール・エチオピア (Tam Tam Pour L'Ethiopie)」は前述した通りアフリカのミュージシャンたち30数名がパリのスタジオで録音したもの。レコードではパート1、パート2に分けられ、通して10分を超える大曲です。アフリカの5つの言語で「なぜアフリカに飢えがある?アフリカよ立ち上がれ!」という意味のことが歌われているそうな(日本盤ライナーより)。アフリカ音楽で連想される、もろにエスニックな感じを残しつつ、後の所謂トランス系に近いニュアンスもあるサウンドで聞いてて心地よいです。パート1で一番印象的なサビと思われる部分は、その昔のフィフスディメンション 「輝く星座 (アクエリアス)」をちょっと思い出させてなかなかキャッチー(笑。

参加ミュージシャンについてはお手上げ(汗。かろうじてキング・サニー・アデという名前に微かな覚えが…なので、詳細は以下の通り(米WIKIよりコピペ、一部編集)

Tam Tam Pour L'Ethiopie
Guitars: Samba N'go, Souzy Kasseya, Ioroma Sika, Jerry Malekani, Francis Mbappe
Saxophone: Manu Dibango
Cora: Mory Kante
Drums: Boffi Banengola
Piano: Ray Lema
Synthesizers: Poto Doubongo, Ray Lema
Shekere: Brice Wouassi, Marcel De Suza
Congas: Ismael Toure
Percussion: Nino Gioia
Talking Drums: King Sunny Adé
Choir: Sylvie Etenna, Willy Ngeh Nfor, Kialla Peple, Mutela Shakara from the group Bobongo Star, Canat Ballou, Toni Mbaichi, Salif Keita and Tagus from the group Les Ambassadeurs, Yves N'Djocko, Sylvaine Amix, Florence Titty, Elolongue Sissi, Georgia Dibango, Valery Lobe, Dou Kaya, Touré Kunda, Bovick, Moona with the participation of Sarah, Sheena Williams
Voices: King Sunny Adé, Zao, André Marie Tala, M'pongo Lave, Pamelo, Malopoets, Hugh Masakela, Youssou N'Dour
Lyrics & Singing in Douala: Florence Titty, Elolongue Sissi, Georgia Dibango
Lyrics & Singing in Lingala: M'Bamina
Lyrics & Singing in Malinke: Salif Keita
Lyrics & Singing in Wolof: Ismael, Sixu and Ousmane Touré Kunda
Lyrics & Singing in Swahili: Bovick, Souzy Kasseya, Ray Lema

この12インチレコード、日本では、80年代初頭に"マッドネス"がホンダの車のCMに登場、そのコミカルな動きと小気味よいビートで、とくに音楽マニアでもない一般の人たちにも話題になり、結果2-TONEやスカの認知度が意外にあったので、ちゃんと日本盤も発売されました(東芝EMI Virgin 14VA-9002)。



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