SSブログ

チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界59 英国之弐拾 [リレー・ヴォーカル 英国]

1999年。当時の英国首相トニー・ブレアの提唱により、ミレニアムの終わりを記念して、次のミレニアムを担う子供たちや青少年の健全な育成のために募金しようというチャリティ・プロジェクト=「Children's Promise」と、このプロジェクトを国際青少年育成財団(IYF)が支援してグローバル化させた「Children's Hour」というキャンペーンの一環として制作、リリースされた楽曲がこれ。1999年暮れのリリース。1990年代最後の給料でこのCDを買って、来たる次世紀2000年代を担う子供たちの未来の手助けをしよう、というキャンペーンがあったらしい。

IT'S ONLY ROCK 'N' ROLL by Various Artists for Children's Promise

言わずと知れたザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones) 1974年の名曲。参加メンバーが半端なく豪華…

Keith Richards , Kid Rock , Mary J. Blige , Kelly Jones , Jon Bon Jovi , Kelle Bryan , Jay Kay , Ozzy Osbourne , Womack & Womack , Lionel Richie , Bonnie Raitt , Dolores O'Riordan , James Brown , The Spice Girls , Mick Jagger , Robin Williams , Jackson Browne , Iggy Pop , Chrissie Hynde , Skin , Annie Lennox , Mark Owen , Natalie Imbruglia , Huey , Fun Lovin' Criminals , Dina Carroll , Gavin Rossdale , B.B. King , Joe Cocker , The Corrs, Steve Cradock , Simon Fowler , Ronan Keating , Ray Barretto , Herbie Hancock , Francis Rossi , Rick Parfitt , S Club 7 , Eric Idle (登場順)

本家のミック・ジャガ-、キース・リチャーズを筆頭に、ジェームス・ブラウン、ジャクソン・ブラウン、オジー・オズボーン、イギー・ポップ、BB・キング、ライオネル・リッチー、ジョー・コッカー、ハービー・ハンコックといった大御所にジョン・ボン・ジョビ、スパイス・ガールズ、コアーズ、S Club 7、クリッシー・ハインド、ジャミロクワイのジェイ・ケイ、クランベリーズのドロレス・オリオーダン、アニー・レノックスなどなどのビッグ・ネームがずらり。米国人もけっこういますが、このCD、米国でのリリースがなかったようなので英国枠にしました。プロデュースはアーサー・ベイカー(Arthur Baker)。

うだうだ書くより、ま、とりあえずPVをYou Tubeのここでどうぞ。

わたくし的には、JB、オジー、イギーのどんなアーティストたちの中に混じってもひときわ目立つ存在感がツボりました。かっこいい。あと、わざわざ「スパイス・ガールズ!」と、ことわってから登場するスパガに笑。ミックとキースのマイペースぶりもいい味出してます。終わり近くに登場するモンティ・パイソンのメンバー、エリック・アイドルの参加もポイント高いっす。今までご紹介してきたチャリティ盤@リレー・ヴォーカルの中では、面子や完成度で、三本の指が、じゃなくて、に入るくらい好き。

少しでも多くの金額を寄付するために、制作にかかる費用を極力節約できるよう考え出されたのが、一同に会するのではなく、ノートパソコンでエンジニアが音源を持ち歩き、それぞれのアーティストがいる楽屋やツアー・バス、スタジオで録音/撮影する方法。この手法のおかげで、忙しいビッグ・ネームたち相手に全員無償での参加が実現できたそうな。ミックとキースは印税も全額寄付を約束。

5インチ・シングルCD(画像は日本盤)はエンハンスド仕様で、"Single Version"、"Shaft's Radio Mix"。"Arthur Baker And Rennie Pilgrem's Rawkin' Roll Mix"の3ヴァージョンと、パソコンで再生できるクイックタイムのビデオ・クリップ(上記PVと同じ)が収録されています。1999年12月に全英チャート最高位19位を記録。

デビュー時から一貫して「不良」というレッテルを貼られがちだったストーンズの、「俺がステージ上で胸にナイフ突き立てて自殺したら、おまえら若いの満足かい?」って楽曲が、『青少年の健全な育成のため』のテーマソングになっちゃうてのも、アイロニックな英国ならでわ?(笑。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。