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C@R119 英国 Heroes by The County Line(1986) [リレー・ヴォーカル 英国]

今回は、チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界51 英国之拾七 でご紹介した、英国BBC放送が主催する子供たちへの支援チャリティ・プロジェクト「Children in Need」シリーズで、当時未入手だった1986年リリースのこの一曲。

county01.jpgcounty02.jpg

Heroes by The County Line

Lead Vocals
John-Jon, Suzi Quatro, Paul Egholm, Wendy Roberts, Mark Cunningham, John Haseltine

Crowd Vocals
Paul Shuttleworth, Alan Wiliams, Foster Pilkington, Attila The Stockbroker, Steve Hokker, Garrie Lammin, Dean Mullay, Karen Blackaby, Rosalinda Elliott, Elaine Barker, Andy Caven, Chris Turner, Charlie Short, Andy Price, Lesley Price, Lorraine Trew, Paul Raynolds, Paul Egholm, Jim Woodford, Martin Neal, Sandra Jeakins, Gary Smith, Del Davis, Tom Aves, Phil Kilburn, Rod Quinn, Andy Hayes, Steve Hexter, Jimmy Pankhurst, Paul Darrenmore, Kirk Rogers, Gary Strohmer, Nigel Roberts, Al Bye, Geoff Chapman, John Waterlow, Clive 'Sam' Salmon, Martin Trenaman, Coline Dench, Flo, Sean Arthy, Tony Winn, Tim Hatcher, Steve Drewett, Colin Dredd, Simon Lomond, Nick Pynn, Diz Vart KeithBaxter, Richard Baxter

Guitars:Warren Kennedy, Steve Hooker Guitar Synth.:Terry Steward Bass:Martin Stringer Organ:Ian Bibbons Piano:Peter Belsham Synthesizer:Clive 'Sam' Salmon Brass Section:John Wilmott, Chris Wilmott, Laurence Parry Sax solos:Clive Dimmock, John Pugh, Noise:Mark Cunningham Drums & Percussion:Dave Martin, Paul Raynolds

このレコードは、存在知った時に「ぜひとも聞きたい~~」と思ったものの、ジャケ・デザインとかの情報皆無だったので、まあみつけるのは無理だろーな、と諦め気味なブツだったんで、在英国ネット上中古レコ屋のリストで見つけた時は嬉しかった~~。値段は3ポンドちょっとでした。

上記ジャケ左上に「ESSEX ARTISTES FOR BBC Children-In-Need」とあるように、英国エセックス州ゆかりのアーティストたちによるプロジェクトのよう。そのプロジェクト名が"The County Line"。予備知識は、スージー・クアトロ、ブロンスキ・ビート、キンクスの誰かとかが参加しているってくらいだったから、現物見て裏面に名前がいっぱい書いてあるんでワクワクしたんですが、メジャーな人の名は上記3名あとチラホラって感じ。大部分はエセックスのローカル・バンドの方々みたいです。

リード・ヴォーカル勢は、ジミー・ソマーヴィル氏が「コミュナーズ」結成のためバンドを去った後のブロンスキ・ビートに加入したJohn-Jon (John Foster)氏、スージー・クアトロ姐御が有名どころ。Wendy Robertsって人は、マイク・オールドフィールド氏(「チューブラ・ベルズ~映画「エクソシスト」のテーマ」で有名なミュージシャン)とコラボったことがあるヴォーカリスト。Mark Cunninghamさんは、この曲のプロデュースとアレンジを担当している中心人物ながら経歴今一不明。たぶんこの人だと思う→http://www.etnow.com/profiles/mark-cunningham

コーラス隊には、ずいぶんたくさんの名前が連らなっております。テキトーにお名前でググってみると、アルバム・リリースしてる方々も何人かみつかりますが、みなさんローカルなご活躍のようです。一番有名なのは、1974年この曲→http://www.youtube.com/watch?v=XyIMi3uTpBQ が日本でもヒットしたルーベッツ(Rubettes)のヴォーカリスト、アラン・ウイリアムさん。しかしこのPV、今見ると、見てるこっちがなぜか恥ずかしくなってくる~(笑。

楽器隊には、1979年にキンクスに加入したイアン・ギボンズ氏がオルガンで、Eddie and the Hot Rods にいたことある方がギターで参加しています。

で、楽曲はもちろん1977年リリースのデヴィッド・ボウイ(David Bowie)御大の大名曲。作詞作曲はBowie-ENO。音源がネット上に無いんで少し説明。アレンジはアップめのダンサブル系。1980年代のこの時期っぽいトーマス・ドルビー風味を効かせつつ、バスドラ4つ打ちシンセベースっぽい音色が目立つ後半チョッパー(って言わないんだよね今時は。スラップ?)ソロあり陽気なサックス・ソロありの全体として能天気。また、歌詞内容をよりストレートかつポジティヴめ=わかりやすくしたかったのか、オリジナル歌詞の構成を大幅に入れ替え&削ってます。一番からいきなり~

I, I will be king and you, you will be queen,
Though nothing, nothing will keep us together
We can beat them, for ever and ever

と、前半はオリジナルの一番、後半は二番の後半を組合わせて意味が単純にとれるように工夫。二番は、I, I wish you could swim like the dolphins, like dolphins can swim~のセンテンスを使い、三番にいたっては~

I, I will be king (←ここは男)
and I, I will be your queen (←ここ歌うのはもちろんスージー・クアトロ姐御)
'Cause we're lovers, and that is a fact
Yes we're lovers(←ここは男女), and that is that

と、愛のデュエットに仕立てあげてます(笑。間奏あけて最終ヴァースは~

I, I can remember (I remember) Standing, by the wall (by the wall)
And the guns, shot above our heads (over our heads)
And we kissed, as though nothing could fall (nothing could fall)~

のセンテンスをそのまま使ってます。"guns,shot"のとこで「バンッ」てゆー効果音入り。各自熱唱で盛り上がっていって結論は "We can be heroes, forever and ever~"

ボウイ御大のオリジナル歌詞から、もやもやっとした意味深表現を全部削って、「(愛があれば)僕らはヒーローになれる!」という明確なメッセージのみを追求したお子様たちにもわかりやすい見事なコラージュとなってます(笑。

B面には、Andy Priceって人とMark Cunningham氏が作った"A Long Way To Go"というミディアム・テンポのバラード(どことなくカーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」に似てる)を収録。歌っているのもアンディ&マークさん。レコード番号は(BBC RESL 185)。UKプレス盤です。

てなワケで、最後にボウイ御大によるオリジナル歌唱をみっつ。

このレコードがリリースされる一年前の1985年、Live Aid のステージでの「Heroes」。The County Lineヴァージョンのリズム・アレンジはこのライヴ・ヴァージョンに似てます。参考にしたのかな?
http://www.youtube.com/watch?v=NQj7Ek2kqxs

1992年クイーンのフレディ・マーキュリー氏追悼コンサートから。フレディ抜きクイーン with ミック・ロンソン!ジョン・ディーコン師匠のいかにも「コピーしてきました」っぽいベースがグー!
http://www.youtube.com/watch?v=2JOvgfOkxgQ 

2001年のザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティから。熱唱!
http://www.youtube.com/watch?v=Xdo5f_ozf6E

「Children in Need」シリーズ、もう一枚つづきます。
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