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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界69 多国籍之九 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

さて、ここからしばらくは、2001年9月11日朝(現地時間)に米国で発生した旅客機乗っ取り自爆テロ事件関連のチャリティ盤となります。事件のあらましはWikiのここ。まずは一番有名だと思うこれ。

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WHAT'S GOING ON by ALL STAR TRIBUTE

もともとは、米国やアフリカをはじめとして世界中で蔓延するエイズ(後天性免疫不全症候群「こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん」=Acquired Immuno Deficiency Syndrome=AIDS )に立ち向かうための啓蒙チャリティとして企画され、2001年の9月5日から7日にかけてニューヨークでレコーディングされた楽曲でした。が、9月11日に事件がおこり、支援先を当初の予定通りのエイズ救援機関(Artists Against AIDS Worldwideなど)の他に急遽、この事件で犠牲になられた方々と家族のための支援機関「The September 11th Fund of the United Way」も加えることになりました。主な参加メンバーは…

Christina Aguilera, Backstreet Boys, Mary J. Blige, Bono, Destiny's Child, Jermaine Dupri, Fred Durst from Limp Bizkit, Eve, Perry Farrell, Nelly Furtado, Nona Gaye, Darren Hayes from Savage Garden, Ja Rule, Jagged Edge, Alicia Keys, Aaron Lewis from Staind, Monica, Lil' Kim, Jennifer Lopez, Chris Martin from Coldplay, Patrick Monahan from Train, Nas, Nelly, *NSYNC, P. Diddy(Puff Daddy), T Boz and Chilli from TLC, Britney Spears, Gwen Stefani from No Doubt, Michael Stipe from REM, Usher, Scott Weiland from Stone Temple Pilots

「What's Going On」といえば以前ご紹介した、アルメニア地震救援チャリティで英国R&B系のアーティストたちが1989年にカヴァーしてましたが、今回のは米国のそっち系の方々主導。クリスティーナ・アギレラ 、バックストリート・ボーイズ、デスティニーズ・チャイルド、イン・シンク、ジェニファー・ロペス、ブリットニー・スピアーズ、そして毎度おなじみU2のボノなどなどビッグネームが多数参加しています。ことのなりゆきや内容は、発売元のソニーミュージックさんのサイトが詳しいのでご興味があればご覧ください。

5インチCDシングル仕様で全9ヴァージョン収録。

1. Dupri Original Mix (4.20) 
2. The London Version (3.57)
3. Moby’s Version (4.36)
4. Fred Durst’s Reality Check Mix (5.15)
5. Mangini/Pop Rox Mix (5.49)
6. Mick Guzauski’s Pop Mix (4.09)
7. Dupri R&B Mix (4.45)
8. The Neptunes This One’s For You Mix (5.00)
9. Junior Vasquez’s Club Mix (9.37)

各ヴァージョンでシンガーのリレー順がけっこう異なります。Track1のオリジナル・ミックスのPVは、You Tubeのここ。911発生当時の生々しい映像がたくさん使われていて胸が痛みます。Track7のR&B Mix のPVは、You Tubeのここ。こちらはスタイリッシュで超クールな映像。本来の目的であった対AIDS用に作られたようです。HIPHOP系にはぜんぜん疎いわたくしですが、そんなの関係なくカッコイイ動画です。

911についてはこの日にわたくしもちょっと触れました。また、この後もこの関連がつづきますので、事件についてのあれこれは追って、とゆーことで、今回は「What's Going On」という楽曲についての個人的な思い出を少し…

洋楽を盛んに聴いていた頃、わたくしの興味はもっぱら英国に向いていて、米国のポップスは、ヒットチャートもので興味を惹かれたものをちょこちょこ聴く、という態度でした。とくに米国ブラック・ミュージック系は「うまくてあたりまえ」みたいな、ミョーな逆差別感(笑、がありまして、この「What's Going On」という楽曲もヒット・チューンとして知ってる、程度のもんでした。

で、この歌が「ひょっとして凄く意味深い楽曲なんじゃないか」と気づかせてくれたのが、いとうせいこう氏が1989年にリリースした「MESS/AGE」(下記画像)というアルバムに収録されてた日本語ラップ版のカヴァー・チューン。当時確かFMラジオで流れた「噂だけの世紀末」という楽曲(ミレニアムまでまだ10年もあるこの時期に、ミレニアム騒動の滑稽さをズバリ描写した傑作)を耳にしてカッコいいなと思い買ったアルバムです。「日本初の本格的なラップ・アルバム」みたいな紹介のされ方をしてたんじゃなかったけかな。ラップとかで飛びつくわたくしではなかったですが、80年代中頃に佐野元春氏の「VISITORS」を聴いて、こーゆー日本語詞のノセ方もアリだな、と思ってましたんで、そんな流れで買ったんだと思います。

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で、いとう氏のかなり意訳している(と言っても本質は突いている)ヴァージョンを聴いた後、この歌のオリジナルでは、実際どんなことを歌っているんだろうと思っていろいろ調べた(ネットは無かったんで文献とかあたって)結果、この楽曲の歴史的な位置とか意味づけとか、つまり偉大さを遅ればせながら認識した(汗、という次第でした。今はもちろん、マーヴィン・ゲイ師匠のアルバムちゃんと持ってます(笑。

「MESS/AGE」も、ジャケのデザインは変わってますが再発されているようなので、HIPHOP疎いわたくしが言うのもナンですが、そっち系好きの方にはオススメです。現在でも、日本語のラップとして充分レベル高いんじゃないかなあ…
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