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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界62 比律賓 [リレー・ヴォーカル 亜細亜]

もう一つ、今までのエントリーを読み返してて思ったのが、アジア勢が手薄かな…と。で、ここ最近、たとえば仕事のお付き合いとかで、日本人以外のアジア系お姉様が接客されている飲み屋さんとか行った時に、「あなたの国のスターの人たちが"We Are The World "や" Do They Know It's Christmas?"みたいにリレーして歌っているソングはないですか~?」と取材を重ねたら(笑、けっこうアジア各国あることが判明。その取材の成果をいくつかご紹介しときます。

まずはフィリピン。

Handog Ng Pilipino Sa Mundo by Various Artists

この楽曲は、1965年から約20年間、フィリピンで独裁者的に権力を握っていたフェルディナンド・マルコス大統領政権を、1986年2月22日から25日にかけて、民主化を求める政治家や反マルコス派軍部とそれを支持する一般大衆の決起によってほぼ無血で打倒した「エドゥサ革命」(詳しくはこことか)に於いて、民衆の側に立った報道で大きな役割を果たしたフィリピンを代表するカトリック系ラジオ放送局「Radio Veritas Asia」(軍部内のマルコス派と反マルコス派の衝突で内戦になりかけた際、カトリック教会のシン枢機卿が反マルコス派支持を市民に呼びかけ、結果、のべ数十万人とも言われる市民たちが4日の間エドゥサ通りに大挙しておしかけて、マルコス派部隊の行く手を阻んだそうな)の支援のために同年4月に13アーティストが集まり録音されました。「Veritas」はラテン語で「真実」という意味。

そんな史実をふまえつつ、動画はYou Tube のここ。別編集でここ

参加ミュージシャンは…

Apo Hiking Society, Celeste Legaspi, Coritha & Erik, Edru Abraham, Grethen Barretto, Ivy Violan, Inang Laya, Joseph Olfindo, Kuh Ledesma, Leah Navarro, Lester Demetillo, Noel Tridad, Subas Herrero

わたくし誰も知らないけど…しょうがないっすよね(笑。

画像は、海外オクで落としたボロボロのフィリピン盤12インチLP。全12曲収録でトップがこの楽曲。タイトルを英語で意訳すると"Filipinos Everywhere, Contributing to a Better World"というニュアンスだそうな。LP収録の残り11曲は、上記のミュージシャンたちがそれぞれソロやコラボで趣旨にあった楽曲を披露しています。

この楽曲は当時、この革命がピープル・パワーの象徴として大きく話題になったこともあり、歌詞を英訳して「A New And Better Way」というタイトルで、数ヵ月後にオーストラリアで、1年後の2月には一周年記念盤として英国でもリリースされたそうな。まだみつけてないけどさ(泣。

この革命の顛末は、当時日本でもかなり話題になりました。とくにハワイへと亡命したマルコス夫人、イメルダさんが残していった夥しい数のハイヒール、サンダル、靴の数々の映像は鮮烈にわたくしも覚えております。

話変わって、この民主化革命以降、カトリック系が強くなったこともあって、フィリピンではクリスマスがとっても大事。だもんで、クリスマス楽曲のリレー・ヴォーカルを2曲。チャリティかどうかはわかんないけど(汗。

PASKO PARA SA LAHAT by OctoArts recording artists

Janet Arnaiz, Joanne Lorenzana, Manilyn Reynes, Francis M, Melissa Gibbs, Ogie Alcasid, Jamie Rivera, Keno, Carlo Orosa, Eddie K 他
 
フィリピンのレコード・レーベル"OctoArts"所属ミュージシャンによる1990年リリースのリレー・ヴォーカル@クリスマス楽曲。

Sa Araw Ng Pasko by All Star Cast

リリース年及び詳細不明のリレー・ヴォーカル@クリスマス楽曲動画。テレビのスペシャル番組用かなんかかな?

Biyahe Tayo by Various Artists

Lea Salonga, Sharon Cuneta, Freddie Aguilar, Rey Valera, Rico Puno, Joey Ayala, Apo Hiking Society, Ogie Alcasid, Janno Gibbs, Jolina Magdangal, April Boy Regino, Jessa Zaragoza, Paolo Santos, Nina and Rico Blanco of Rivermaya, John Lesaca, Jong Cuenco

最後にご紹介は2005年、フィリピンの国内観光促進のためにレコーディングされた楽曲だそうで、非売品。タイトルは日本語訳"旅に出よう"。フィリピン各都市のショッピングモールなどで催されたキャンペーンで無料でCDやVideoCDが配られてたレアものだそうな。自分の国の経済活性化のためのチャリティ、と言ってもいいよーな(笑。「アナク-息子よ」のフレディ・アギラ御大とエイプリル・ボーイをかろうじて知っててウレシイ(笑。

フィリピンと言えば、ビーヲタの間では1966年、日本公演の後に訪れたこの地で、マルコス大統領夫人イメルダさん主催のパーティご招待をすっぽかし(実際は招待状が届いていなかったとか)国をあげてのヒドイ目にあわされた場所としてトラウマ的に心象悪い(笑、ですが、時がたった現在では、フィリピンでもこんなにビートルズの音楽を楽しんでいただけてるようです(笑。数年前にブレイクしたこのバンドなんかちゃんとビートリー・テイストを消化しててイイすよ。最近のニュースでは、ジャーニーの新ヴォーカリストがYou Tubeにカヴァー動画upってたフィリピンのショー・クラブ系ハコバン出身ヴォーカルの人(うまいっす)に決まったとか…。OPMブーム到来か?…

で、わたくしが知っているフィリピン女子はやっぱりみんな、靴、いっぱい欲しいみたいデス、ディバ(笑。


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