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"Those Were The Days" by CYNTHIA LENNON [ビートルズ関連@音源]

THOSE WERE THE DAYS / WALKING IN THE RAIN CYNTHIA LENNON

dice MUSIC LIMITED / 1995 / C7 DIM 002 / Made in the E.E.C.

故ジョン・レノンの前妻シンシアさんが1995年にリリースした2曲入りマキシ・シングルです。"Those Were The Days"は言わずと知れたビートルズ設立のアップル・レーベルからポールのプロデュースでデビューしたメリー・ホプキン(Mary Hopkin)の大ヒット曲。邦題は「悲しき天使」。

歌うのが本職ではない人のレコーディングに使われる常套手段=ヴォーカルの多重録音が全編かなり露骨に施されていますが、当時55歳のシンシアさんの歌声はなかなか力強く音程もしっかりしています。アレンジは完全にメリー・ホプキン・バージョンを踏襲していますが、最初の「ララララーララ」の部分と4コーラス目を全部カットしてあるので約4分と本家にくらべて短めになっています。2曲目の"Walking in the Rain"はミディアム・テンポのゆったりした曲で、ここでのシンシアさんの歌声が時々、まじめに歌っている時のオノ・ヨーコさんの声質にそっくりな時があってドキッとしました。

このCDのプロデュース、アレンジと2曲目の作詞/作曲/一部ヴォーカルも担当したクリス・ノーマン(Chris Norman)は、70年代中頃にスモーキー(Smokie)というポップ・バンドのヴォーカルとして数々のヒット曲を世に送り出したイギリス人。日本でも「アリスは恋人 "Living Next Door to Alice"」なんてのがそこそこヒットしてました。バンドとは別名義で1978年にスージー・クアトロ(Suzi Quatro)嬢とのデュエットでヒットした「メロウなふたり "Stumbling In"」の方が覚えてる人が多いかも。彼のオフィシャル・ホーム・ページ 'Official Chris Norman Fanclub' によると、現在でもコンスタントにアルバムをリリースして精力的に音楽活動しているようです。本題とは関係ないのですが、このページのバイオグラフィを見てたらハリー・ベラフォンテの娘さんのシャーリー・ベラフォンテさんとのデュエットなんていう仕事もありました。有名人の親族関係に強いのか?クリスとシンシアさんはグレート・ブリテン島とアイルランドの間にあるアイリッシュ海に浮かぶマン島に住んでいて、ご近所さんだったところからこのCDの企画が生まれ、クリス自身のレーベル'Dice' からリリースされました。

ジョンを諦めて26年、ジョンの死後15年の月日を経ての歌手デビューに"Those Were The Days" を選び、なおかつ4コーラスめ(ここでは懐かしい人との再会が描写されています)を歌わなかったシンシアさんの気持ちを想うとかなり感慨深く切ない音源ではあります。昨年 "John" というジョンとの思い出を綴った300ページ以上もある書籍を出版したシンシアさん。そろそろもう一曲歌ってくれないかな。"In My LIfe" とか。

 


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